SARSウイルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SARSウイルスは、重症急性呼吸器症候群(SARS)の病原体として同定された新種のコロナウイルスである。飛沫感染により広がるとみられている。
[編集] 状況推移
- 2003年3月頃から大流行の兆しを見せ始めたSARSの原因が新種のウイルスにある可能性は、????頃から指摘されていた。
- 3月下旬、台湾のテレビ報道で謎の新病発生と報道される
- 3月27日、香港大の研究チームがSARSの原因が新種のコロナウイルスと特定したと発表。
- 4月1日、世界保健機関(WHO)はコロナウイルスが主な原因との見解を公表。
- 4月10日、SARS患者から検出されたコロナウイルスの遺伝子配列が、既知の種のものとは大きく異なっているとのベルンハルト・ノッホ研究所(ドイツ)等による解析結果が発表された。
- 米疾病対策センター(CDC)は、世界各地のSARS患者からほぼ同じ遺伝子配列のコロナウイルスを検出し、これが原因である可能性が高いことを発表した。
- エラスムス大学(オランダ)の研究チームが、SARS患者から分離された新コロナウイルスをサルに投与するなどの方法で、SARSの原因であることを検証した。
- 4月16日、WHOはSARSの原因が新種のコロナウイルスと確認されたと発表、これをSARSウイルスと命名した。