Symfoware Server
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Symfoware Server(シンフォウェア サーバー)は富士通が開発・販売するリレーショナルデータベース管理システムソフトウェア。旧名RDBII(アールデービーツー)。
[編集] 特徴
- RDBMS製品で初めて表パーティショニングを実装 (DSO/DSI) : 大規模データ検索で高速性能を発揮
- HAクラスタ、パラレル構成によるHPCクラスタ構成を構築可能
- ホスト (FACOM M/GS/PRIMEFORCEシリーズ) 上のRDB (RDBII/SymfowareGS) との親和性(文字コードなど)・移植性が高い。
- 大規模高信頼性向け (Symfoware Server Enterprise Extended Edition) から小規模部門サーバむけ (Symfoware Server Standard Edition) まで企業内用途に合わせた構成・価格帯の製品選択が可能
- 現在進化中の製品で将来は期待できるかもしれないが、今のところ徐々に処理速度が落ちてしまったりバックアップから復旧できない等の致命的不具合も多数発見されている。簡単な計算を間違えたりもする。もちろん発見された不具合は徐々に修正されている。ただしサポート契約がなければ提供されない修正もある。
- 個性的な特徴が多いトレードオフとして、かなり癖のある製品であることは否めない。バージョンにもよるが、初めて触る場合はテーブルを作るまでに何日もかかるかも知れないし、一般的なデータベース感覚でSELECTすればとんでもない範囲にロックをかけてしまうかも知れない。使いこなすためには設計思想やオペレーション方法に時間をかけて慣れることが求められる。逆に何年も使い込めば、細かいところまで思ったとおりの動作をさせることが可能な製品かもしれない。
- 他のRDBMSと違い、データの格納単位まで明示的に定義してやらないといけない。Oracle等だとCREATE TABLEすれば済むけれども、Symfowareの場合はさらにCREATE TABLEで作成したTABLEを格納するDSOや、さらにDSIを作成してやらなければいけない。作業が複雑になり管理が大変な反面、データを明示的に分散させることでディスクI/O等の負荷を下げることも可能。(同時にアクセスされることが予測できるデータを別DSIに配置すればリニアに処理できる、等)