T-ウィルス
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T-ウイルスとは、カプコンのテレビゲーム『バイオハザードシリーズ』、およびその派生作品に登場する架空のウイルスである。ゲーム中に登場する架空の製薬企業アンブレラ社によって開発、その後生体兵器の研究用途に転用された。当該作品のタイトルである「バイオハザード」とは、このウイルスの流出が巻き起こした生物災害のことを指す。
[編集] 感染によるおもな症状
流出したT-ウイルスは広く生物に感染し、次のような傾向の症状を引き起こす。
- 体内の細胞を活性化させ、すでに死滅した細胞でさえもよみがえらせてしまう。これに伴い、一度生命活動を停止した生物ですら、後述のゾンビとして復活する。
- 意識レベルの低下。知性、記憶の欠如。これに伴い、感染者は食欲を中心とした本能的行動をとるようになる。作品中ではこの状態のことを便宜的にゾンビと呼ぶ。
- 生物の種類によっては感染により巨大化、形状の変化等を伴う「進化」をすることがある。
- T-ウイルスは空気感染をする。また、感染者、もしくはT-ウイルスの実験により生み出された生物との接触によっても、感染することがある。その際、早期に抗ワクチンを体内に打てば、ゾンビ化を免れることもある。
映画版においては、リッカー（感染した人間が変貌した怪物）に腕を引っかかれた人物に、人為的に手を加えることにより、知能はそのままの状態で、さらに殺人兵器へと化した描写がある。また、主人公であるアリスは、何らかの形でT-ウィルスを細胞レベルで接種して、自分の記憶や性格、感情などを保ったまま、超人的な能力を獲得している。
[編集] 本来の目的
もともとは、アンブレラ社の研究責任者だったチャールズ・アシュフォード博士によって、筋ジストロフィーなどの病気に対する治療方法として開発された。アシュフォード博士自身も筋ジストロフィーの患者であり、娘のアンジェラにも遺伝による疾患が見られていた。 アンジェラは本来の目的にかなったウイルスの使用により症状の進行を止めることに成功している。
