YJ-91 (ミサイル)
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YJ91(わいじぇいきゅうじゅういち)は、中華人民共和国中国人民解放軍がロシアのKh31ミサイルをライセンス国産化した超音速空対艦ミサイル/対レーダーミサイルである。
台湾作戦時などに、万一、北京・上海が、米空母艦隊/米空軍基地などからの空襲を受けた場合、米空母艦隊/米空軍基地のイージス/ペトリオットを制圧して空襲停止・撃退をはかるため、中国人民解放軍はライセンス国産化し量産備蓄につとめている。
Kh31P対レーダーミサイルは別名「神盾殺手(イージス艦キラー)」とも呼ばれる。ちなみに巨大対艦ミサイルKh41モスキートの別名は「航母殺手(空母キラー)」とのこと。
[編集] 概要
射程50kmのARH対艦ミサイル型のKh31Aと射程110kmの対レーダーミサイル型のKh31Pがある。Kh31Pは西側のAGM-88 HARMに類する対レーダーミサイルであるが、ラムジェットエンジンで推進するためHARMより射程が長い。
インテグラルロケットラムジェットに類別されるラムジェットエンジンの超音速ミサイルで、安定フィンが後部に、X字状に4枚ついており、方形の空気取り入れ口が左右四ヶ所についている。
Kh31Pはイージス艦やペトリオットを防空ミサイルの射程外から攻撃するためと目標から発見されるのを遅らせるため目標から110km・高度50m前後で投下され、海面上8-12mを飛行する。(対地任務の場合は設定高度を変更する)。110km離れてしまうと高度50mでも水平線の影に隠れてしまうためにKh31Pに襲われる者はKh31Pが30-40kmまで近寄って水平線の上に姿を現すまで気づかない。
70秒飛行後、目標前40km前後で一旦上昇(ポップアップ)して、幅10kmでレーダー電波の放射源(例えばSPY1)の電波を捜索し目標を発見し砲弾なみの秒速1000mで突入する。(目標は35ktだとするとミサイル発射時点から70秒で1.3kmしか動けない)
普通のARH対艦ミサイルだと急所に当たるとは限らないので200kg以上の大型弾頭を搭載するがKh31PはSPY1に精密に命中するので弾頭は小さくてよい。 その結果、300kgの弾頭のKh41モスキートが3.5tもの重量級ミサイルになってSu27/30に1発しか積めないのに対し、Kh31PはSu27/30に最大6発も携行可能で、たった4機で24発のKh31Pを放ってイージスを飽和に追い込み、SPYを破壊して無力化することが可能である
中国人民解放軍は対米有事の際には米空母打撃群から本土を守らねばならないので、中国空軍がYJ91(Kh31P)でイージス艦を無力化し、米空母にモスキート対艦ミサイルを放って撃退する計画のようである。
そのため中国人民解放軍はJ8F/H戦闘攻撃機、JH7A攻撃機などでもYJ91/Kh31Pを運用できるようにインテグレートした。
つまりYJ91(Kh31)とは中国人民解放軍空軍の陸上/海上SEADの要といえる。 そのために国産化し、備蓄を増やし、手持ちの新型攻撃機とのインテグレートを進めているのが現状である。
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