あいうえお作文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あいうえお作文( - さくぶん)は、言葉遊びのひとつである。
目次 |
[編集] 概要
お題となる単語の各文字を各句の頭文字に据えて文を作る。五十音のいずれかの行をお題とする場合もあり、これがあいうえお作文の語源となっている。折句とほぼ同じルールだが字数制限が特に設けられていない点が異なる。通常はお題はひらがなかカタカナであるがごくまれに漢字を使用することもある。複数人でひとつの文を作る場合もありその際は各句の担当をあらかじめ決めておく必要がある。
大喜利の演目として行われることが多い。それ以外にも標語やキャッチフレーズを作る際にあいうえお作文の手法が使われることがある。
またインターネット上では縦読み(縦て読み、縦読のいずれとも表記する)と呼ばれ、有名なものとしては「ネコだいすき」がある。
[編集] 例
- お題「ゆうひ」
- 「ゆ」優勝賞品は
- 「う」ウィーン旅行
- 「ひ」日帰りで
[編集] 補足
- 促音・拗音・撥音・長音などは語頭に置けないため、これらを含むお題はあまり望ましくない。ただし、小文字を大文字に変換したり、それらの音を前の音と結合させて扱うことで対処可能である。例えば「オリンピック」というお題なら「オ・リ・ン・ピ・ッ・ク」と1文字ずつ区切るのではなく「オ・リン・ピッ・ク」と区切ることを指す。
- 再帰的頭字語(お題の単語と回答の最初の単語を同じにすること)は言葉遊びとしての醍醐味が薄れてしまうためあまり望ましくない。例えば「うなぎ」というお題で最初の句を「うなぎは……」とするようなことを指す。