折句
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
折句(おりく)とは、ある一つの文章や詩の中に、別の意味を持つ言葉を織り込む言葉遊びの一種。
- 唐衣(からころも) きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅(たび)をしぞ思ふ
この五・七・五・七・七の頭文字をとると「かきつはた」(カキツバタ)という語が折り込まれていることがわかる。
いろは歌は、7文字ごとに区切って各節の末尾をつなぐと、「とかなくてしす」(咎無くて死す)となり、無実を訴える文になるとされている。詩の各節行頭から意味のある単語や文が取り出せる例が多い。
インターネット上の電子掲示板でもしばしば折句類似の書き込みが見られ、「縦読み」「斜め読み」などと呼ばれる。一見すると好意的な内容の文に、全く逆の罵倒文が仕込まれたものや、インターネットスラング、特に2ちゃんねる用語が仕込まれたものが書き込まれることが多い。
同様のものは西洋にもあり、英語ではアクロスティック(acrostic)と呼ばれる。