おたばこぼん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
お煙草盆(おたばこぼん)は
- 花街の隠語ででしゃばりの事。煙草盆は日本人が煙管を使っていたころの灰皿のようなもので、客が来たら座敷に出たまま引っ込まないことからこのような隠語が生まれた。
- 明治初年ごろから登場した幼女(2,3才ぐらい)の髪形。結うのに手軽で、見た目も可憐なことから町人層を中心に広く結われた。詳細は下に
[編集] お煙草盆:髪形
日本髪の中でもごく幼い少女に結うこともあって必要な髪の長さは短く、現在のセミロング程度である。
まず髪を左右に分け、側頭部の高い位置で仮止めする。
左右で仮止めした髪を頭頂部で結び合わせて髷にし、余った部分を横に合わせた髪に巻く、このときの見た目が煙草盆の持ち手に滑り止めで籐を巻いてある様子に似ることから「お煙草盆」の名前がついた。