くりはま型試験艦
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くりはま型試験艦(くりはまがたしけんかん)は海上自衛隊が運用している試験艦。艦船搭載装備の実験・開発を行う艦である。同型艦はない。
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[編集] 概要
海上自衛隊初の試験艦である。本艦の建造以前は、護衛艦などを用いて開発・試験を行っていたが、それでは不便であったために専用の艦が建造された。主に後部甲板において、艦船搭載装備の実験・開発を行う。そのために、後部甲板が一段低くなっており、その右舷側に器材操作用のクレーンが装備されている。また、後部甲板に面して試験観測用の計測室が設置されている。このほか、左舷側に魚雷発射の試験設備がある。試験用に低速時の航行性能が重視されており、低速航行時は主機・ディーゼルを停止し、ガスタービン・電気推進となる。
自衛艦としては、小型の部類であるため、護衛艦の艦長が1等海佐又は2等海佐であるのに対し、本艦は3等海佐が艦長となる。
[編集] 要目
- 基準排水量:950t
- 全長:68m
- 全幅:11.6m
- 喫水:3.0m
- 機関:ディーゼル2基2軸(2,600馬力) 他に電気推進設備
- 速力:15ノット
- 乗員:42名、技術者12名
- 武装:なし
[編集] 同型艦
- くりはま(ASE6101) 1979年3月23日起工 1979年9月20日進水 1980年4月8日竣工