こころのノート
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こころのノートとは文部科学省が2002年4月、全国の小中学校に配布した道徳の副教材である。小学生向け(1・2年生、3・4年生、5・6年生)3種類と中学生向けの合計4種類がある。心理学者の河合隼雄を中心として、製作されたものである。2002年度だけで、7億2980万円の予算が使われ、2003年にも3億円の予算が計上された。
歴史教科書問題において日本は教科書検定制度であると反論しているが、こころのノートは事実上の国定教科書でありこれに反するという主張や、教育勅語や修身教科の色彩が濃いとして批判されることも多い。
また、この冊子を作るのに多額の税金が用いられていたことも問題となっており、わざわざ文部科学省が製作する必要はなかったのではないかと言われることもある。
実際のところ、学校の授業ではほとんど使われずに学年末に家に持ち帰るだけになっている場合も多々ある。
こころのノートの巻末にはエコマークが記されており、「ちきゅうにやさしい 文部科学省」となっている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 「心のノート」の教育法・教育行政上の問題点 室井修・近畿大学