せがれいじり
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せがれいじりは1999年にエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されたプレイステーション用ゲームである。CG製作の秋元きつねはウゴウゴルーガでCGを担当していたことでも知られる。続編に「続せがれいじり 変珍たませがれ」がある。
内容が極めつきにシュールであるにもかかわらず、約15万本を売るという実績を残した。
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[編集] 概要
プレイヤーは主人公であるせがれをいじる(操作)ことで独特な3D空間の世界(セケンという)を探索していく。そこには様々なオキモノ(アイテム)が配置されていて、そのオキモノにオカカワリ(接触)することで言葉遊びの作文モードとなり、その結果によってゲームが進行するというシステムになっている。
このゲームの本質は、ストーリー展開のテンポのよさと、その内容のくだらなさにある。「おバカに徹する」というコンセプトを元に作られたゲームは、ひたすら馬鹿馬鹿しく、くだらない内容が展開する。世の中にはクソゲーといわれるゲームが数多く存在するが、せがれいじりはそういったゲーム批判の風潮を逆手にとったゲームといえる。意図的にバカゲーとして作られているが故に、酷評を受ければ受けるほどそれは絶賛していることになるからだ。
しかし、実はそれらの「くだらなさ」はあくまでも「つまらない」のではなく、くだらなさの中に隠された面白さが計算された上でのものであることも確かである。少なくともドリフのコントで突然頭上に金属のタライが落ちてくる場面に笑える人ならプレイしてみる価値はあるだろう。
[編集] 登場キャラクター
- せがれ:「首から下は普通の人間だが頭の代わりに大きな矢印」という容姿の少年。ゲーム本編冒頭、むすめさんを見つけ、一目ぼれ。スクウェアとの合併記念のコラボレーションとして、半熟英雄対3Dにゲスト出演した。
- ママ:「キリンの首」という容姿ママ(そのまま)の事から名がついている。一応母親。せがれを導く。
- パパ:「大砲」という容姿の父親。
- ウンババ:せがれの祖母。頭がウンコのようなのでウンババ。母方なのか父方なのかは不明。
- むすめさん:せがれのように、頭が矢印。(色はピンク。せがれは黄色)超プリティ。
- くだん: せがれの乗り物となる人面牛。山を越えたりできる。一人称は「オレ」。
- とびモノ:せがれの乗り物。羽ばたいて空を飛ぶことができる。ペンギン。せがれが元気良く「おいっす」
と言ったところ卵から誕生。
- もぐりモノ:せがれの乗り物。水の中をもぐって泳ぐことができる。カタツムリ。
- ほりモノ:せがれの乗り物。土の中を掘り進むことが出来る。ミミズ。
- ヒト: モヒカン頭で服を着ていない。(裸のコスプレらしい)
- コギャル: モンゴリアンヘアーでトラ柄の水着の女性。
- ホッシー: 星の顔をした、宇宙のイワシ売り。
[編集] その他
発売に合わせておはスタにこのゲームのキャラクターが登場する「箱入りせがれ」というコーナーが放映された。放映終了後、VHSソフトとしても発売。