ぬらりひょん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ぬらりひょんは、日本の妖怪。ぬうりひょんとも。
外見は、特徴的な形状をした禿げ頭で、上品な着物姿の老人。忙しい夕方時などに、どこからともなく家に入ってきて、お茶を飲んだりするなどして自分の家のように振舞う。人間が見ても「この人はこの家の主だ」と思ってしまうため、追い出すことができない。
海に住むタコの妖怪という伝承があり、それに準じたのか『ゲゲゲの鬼太郎』4作目の京極夏彦脚本の話では正体がタコとされていた。実はよく知られた「怪しい老人」としての特徴は黄表紙などで江戸時代に創作されたものであるという説がある(その姿を描いた絵の名前は「ぬうりひょん」と読むのではないかとも言われている)。
[編集] その他
- 『ゲゲゲの鬼太郎』では日本の悪い妖怪の総大将という役どころになっており、他のさまざまな妖怪と組んで悪事を働く。
- 『地獄先生ぬ~べ~』では、細川美樹の家に出没する。主のような振る舞いをした後、ぬらりひょんは笑顔を浮かべて神棚へと帰っていった。ぬらりひょんは客人神として描かれている。
- 『ほんとにあった!呪いのビデオ』14巻に登場する、奇怪な頭部の老人はぬらりひょんに酷似している。
- 『デーモン小暮のオールナイトニッポン』でデーモン小暮が「ぬらりひょん吉」の名前でしばしばネタにしていた。