地獄先生ぬ~べ~
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『地獄先生ぬ~べ~』(じごくせんせいぬ~べ~)は、原作:真倉翔・作画:岡野剛による少年漫画、およびそれを原作としたアニメ。「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて1993年38号~1999年26号まで連載。単行本全31巻。「鬼の手」を持つ小学校教師「ぬ~べ~」こと鵺野鳴介が生徒を守る為に、妖怪や悪霊を退治する学園コメディー。なお、小学生の場合、児童と呼ぶのが適切だが作品中では生徒と呼んでいる。ぬ~べ~が子供たちを「生徒」と呼ぶのは『金八先生』に起因するものと思われる。アニメでもそのまま「生徒」と呼んでいる。
目次 |
[編集] 概要
友情、努力、勝利というジャンプ従来のコンセプトに加え、教育、ホラー、怪談、ラブコメディ、博学など様々な要素を採り入れ、バリエーションに富んだ展開と個性豊かなキャラクターが繰り広げるストーリーは性別・年齢を問わず多くの読者に支持され、1990年代後半のジャンプ低迷期の中で主力の一翼を担った。
話の基本は、童守町を舞台に「ぬ~べ~」こと鵺野鳴介が妖怪や霊から教え子や町民を助けるというコンセプトで、基本的に1話完結ものである。傾向は、単に敵を倒すだけのバトル展開のほか、本格的なホラーやドラマチックなメロドラマ、甘く切ないラブストーリー、ナンセンスなギャグなども見られ、パターン化させない作者の試みが生かされている。主役は鵺野鳴介(ぬ~べ~)のほか、立野広や稲葉郷子、細川美樹などの生徒や鵺野鳴介を取り巻く仲間が主役になることも多く、それらを主役に置くことで、がらっと作品の雰囲気が入れ替わる。魅力溢れるキャラクターと展開の引き出しの豊富さがこの作品の大きな特長である。
また、話のベースとなっているものは教育者としての鵺野鳴介であり、全ての話にメッセージ性、テーマ性を持っているのも大きな特徴である。一見、話は子供にも分かりやすく書かれているが、その話の裏側には綿密に計算された論理とその展開が織り込まれている。キャラクターも一見、自由気ままに動いているように見えるが、実は行動や言動、感情において一定の心理学法則に基づいて動いており、またテーマのベースとなるものには、教育論、道徳論、哲学論、社会論、人生論、環境問題、社会諷刺などを題材とした高度な内容も見られる。その点から鑑みると、正に教養漫画と呼べるに相応しいものである。
なお、週刊少年ジャンプ連載作品において、基本的に一話完結もので30巻以上続いた作品は、この作品とこち亀だけである。また、連載終了まで猶予期間を与えられたため、ジャンプ作品としては異例ともいえる円満な完結を遂げている。
また、この作品は読者サービスと銘打ったお色気シーンが多く(中にはお色気で済まされないシーンも)、特にインターネット上などでは、「ぬ~べ~=エロい」という作品イメージが強く押し出されることがある。
一方でメディアミックスも果たし、テレビ朝日系でテレビアニメ化(1996年4月~1997年6月・全49話)や、アニメ映画化(3作)、OVA化(3作)、PSゲーム化などが実現している。アニメ版は平均視聴率が11.3%とまずまずの結果を出したが、スポンサーの都合やテレビ局編集の関係もあり、全48話、4クールで放映終了となった。最終回は48話だが、「完全保存版!! 地獄先生ぬ~べ~超百科」もカウントされるので全49話となる。
2006年1月より漫画が文庫サイズで発売。巻数は全20巻。各巻には著者とキャラクターの対談による開発秘話や雑談が掲載されている他、構想だけ練られてお蔵入りした描き下ろし漫画「九月のレクイエム」(文庫版4巻)、登場人物ゆきめに関係した描き下ろし漫画「二人のゆきめ」も収録(文庫版第12巻)。そして、原作から7年後のキャラクター達のその後を描いた「さらにそれからの地獄先生ぬ~べ~」が収録(文庫版第20巻)されている。
[編集] 備考
この作品の連載開始前に「地獄先生ぬ~ぼ~」という、ほぼ同じキャラクター・設定による読みきり作品が掲載されたことがあるのだが、森永製菓の商品に「ぬーぼー」という同音のものが存在したため、連載開始以後の作品においては名称が「ぬ~べ~」に変更されている。なお、このときの作品およびエピソードは「ぬ~べ~」のコミックス第1巻と第3巻の巻末に収録されており、第1巻収録の作品はテレビアニメ版の第1話に採用されている(「ぬ~べ~」本編の第1話とほぼ同じ構成でもある)。
また、除霊時、ぬ~べ~は「南無大慈大悲…」に始まる『白衣観音経(正式名称:白衣神咒)』を唱えるが、テレビ側のスタッフが実在する経文の使用に難色を示したため、アニメ版および小説版の一部では「宇宙天地群馬蓬莱諸侯」と言うアニメ制作スタッフ創作の経文に差し換えられている。 ※コミックスの中には、たまごっちらしき物が書かれてある。
[編集] 登場人物
[編集] 5年3組(ぬ~べ~クラス)
- 鵺野鳴介(ぬえの めいすけ)(声優:置鮎龍太郎)
- 童守小学校5年3組の担任教師で、通称ぬ~べ~。日本唯一の霊能力教師で、左手に鬼の力を封じ込めた「鬼の手」を持ち、普段は黒の皮手袋を嵌めている(鬼の力を抑え、また異形の「手」を隠すため)。「鬼の手」は悪霊や妖怪を倒す必殺の武器であるほか、霊の心を読み取ったり、妖気を送り込んで霊の傷を癒やすこともできる。他に白衣観音経(経文)や霊水晶を携帯しており、鬼の手と共に彼を印象づける武器となっている。観音経を巻きつけて霊や妖怪を抑えこむ「白衣霊縛呪」や防壁とする「白衣霊壁呪」などを使う。
- 責任感が強く奉仕精神が強いが、その反面にドジで間抜けでスケベ。運動神経抜群で球技からスケート、スキー、水泳、体操など何でもこなす。中学時代は水泳で全国5位の実力者である。しかし、手先は極めて不器用なため車の運転やゲームは全くできない。(一応、車の免許は持っている)また、霊を鎮めるための祠などを作るような慈善活動や、給料日に生徒達にラーメン等を奢ったり(たかられたり)するような計画性の無さ、要領の悪さから、絶えず金欠病に悩まされている(霊能力を使えば競馬で大儲けすることも容易だが、本人は霊能力を金儲けには使いたくないらしい。その理由は父親、無限界時空の項目を参照)。衣食住も不十分で、服装は常にYシャツ姿、食事は毎度毎度カップ麺を食べることが多く、住居も生活備品はほとんど揃っていない様子であった。しかし、そんな赤貧生活でも、生徒皆から愛されており、彼もその生徒たちの笑顔と信頼を生き甲斐としている。
- なお、女性にはまるでモテない設定であったが、読者からは「ぬ~べ~が女性にモテないのはおかしい」(ちなみにぬ~べ~の読者人気は当時他の登場人物と比較して圧倒的であった)とも指摘された。だが作者曰く「幽霊の話しかしないからやっぱりモテない」そうである。しかし、後述するゆきめや律子先生、まみ先生の存在など作品の中でも結構モテていたりもする。年齢25歳。身長178cm、体重68kg、血液型O型、1971年7月21日生 逢魔賀教育大学卒。
- 余談だが、読み切り時での作品のタイトル及び彼の通称は「ぬ~ぼ~」であった。同名のスナック菓子の存在から「ぬ~べ~」に変更したと単行本のコラムで明かされた。
- 立野 広(たての ひろし)(声優:藤田淑子)
- 5年3組。サッカー部に所属する活発な少年。5年3組のムードメーカー。読み切りでは在学生だが、本編では一話からの転入生であった。共通の設定は悪霊に憑かれたところをぬ~べ~によって助けられるところである。
- 正義感が強く咄嗟の判断力や行動力には長けているが、基本的に勢いばかりの猪突猛進タイプで向こう見ず。勉強は苦手のようで、小林多喜二の『蟹工船』を「カニ光線」というSF作品と勘違いして適当に読書感想文を書いたり、テストにおいては0点連続100回を達成したりと並外れている。30点未満グレート三人衆の一人。ただし、サッカーのルールは完全に言えてしまうあたり、単に苦手意識を植え付けているだけかも知れない。
- 母親は小さい頃に他界しており(現在は幼稚園児に転生)、トラック運転手の父と二人暮らし。クラスメートの稲葉郷子とは(小学生の感性を完全に逸脱しつつあるほどの)クラス公認の恋人同士だが、当人達はなかなか素直になれず、しょっちゅう反発しあう。だがいざというときは郷子を懸命に守ろうとする姿も見られ、二人の信頼度は抜群である。命名は「ど根性ガエル」のひろしから。将来はプロのJリーガーとなり、地元チームの「童守アディオス(架空チーム)」に入団が決定している。身長145cm、体重38kg、血液型O型、1985年7月29日生
- 稲葉郷子(いなば きょうこ)(声優:笠原留美)
- 5年3組。お下げ(俗的にはツインテール)の髪型がトレードマークで、スラッとした体格が自慢の自称美少女。本作品のヒロインの一人。豊満な胸を持つ親友、細川美樹が傍にいるためか、胸が小さいことにコンプレックスを抱き(さほど小さいわけではなく、小学生相応なのだが)、非常に気にしている。面倒見が良く道義を貫くが、恐るべき暴力癖の持ち主で、軽々と腕立て100回をこなす怪力女でもある。また手先は並外れて不器用で、とんでもない編み物や料理を披露している。5年3組きってのカナヅチでもある。得意科目は体育の他に理科も挙げられ、意外と機械関係には強い。
- ぬ~べ~とは童守小赴任以前からの顔見知りで、5年3組ではもっとも付き合いが古い。幼き頃ぬ~べ~に狐憑きを治してもらって以来、彼に全幅の信頼を抱いている。ファーストキス(?)の相手がぬ~べ~だったり、前世ではぬ~べ~と恋人同士だったりと、彼が特別な存在である事は本人も認識している様子。とは言え、立野広にとことん惚れ込んでおり、恋愛観は小学生の感性を超越している。だが、しょっちゅう夫婦漫才を行うので、周囲から見れば典型的なバカップル。髪型が『美少女戦士セーラームーン』の主人公に類似していることを頻繁に読者から指摘されたため、コスプレもどきを漫画で行ったことがある。命名は「ど根性ガエル」の京子から。将来の希望は客室乗務員(スチュワーデス)であり、語学系の大学に進学したことからも、着実にその一歩を踏み出しているといえる。身長146cm、体重36kg、血液型A型、1985年12月9日生
- 細川美樹(ほそかわ みき)(声優:冨永み~な)
- 5年3組。父、細川忠と母、細川美加の長女にして一人娘。小学生離れした抜群のプロポーションを売りとする少女で、郷子の親友。バストはDカップ。噂話や占いが大好きでイタズラ癖が強く、常に騒ぎの火種になっている。しかし、本当は情が移りやすく、友達思い。国語が得意科目だが、基本的には勉強嫌いで、とりわけ算数は大の苦手。霊能の知識にも明るく、ぬ~べ~がやっていた作中での妖怪解説役を途中から奪ったこともある。霊感自体も強く、ろくろ首のように首を自在に伸ばす特技(幽体離脱が不完全で首しかできない)を持っている。それ以降、主にギャグ担当を担い、女性キャラの中では一番顔が崩れやすいキャラとなった。作者をして、「黙って笑っていれば美少女」とまで言わしめられたほどであるが、その気ままな性格で同性の支持が多かった。多感なのか、一時期広に惚れかかったこともある。尤も、設定当初は晶の恋人のような立場であったが、作中で克也の告白を受け、以後は彼と絡むことが多くなっている。命名は「デビルマン」の牧村美樹から。将来の夢は女優だが、彼女の未来ははっきりと描かれていない。ただし、バストが100を突破したことと、高校時代に克也を振ったことだけは描かれた。身長146cm、体重39kg、血液型B型、1985年4月7日生
- 木村克也(きむら かつや)(声優:田中一成)
- 5年3組。長身の少年で、広らの友人。いつも帽子を被っている。元々はクラスから浮いた存在で不良じみていたが、責任感の強い性格に更生。30点未満グレート三人衆の一人。家は団地暮らし。両親が共働きで小さい頃から面倒を見てきたため、妹の愛美(まなみ)を誰よりも可愛がっている。一見クールだが実は煩悩の塊で、美樹のプロポーションに魅惑され尻に敷かれている。連載当初はレギュラー化の予定はなく、その他大勢の1人だったらしいが、アシスタントの一人に気に入られたことで、レギュラー化を遂げた。趣味は釣りで、他にギターを弾いていたこともある。又その後の地獄先生ぬ~べ~では浪人時代で終わっているが、郷子の見た世界では航空自衛隊のエースパイロットとして活躍している。身長156cm、体重46kg、血液型AB型、1985年5月28日生
- 栗田まこと(くりた -)(声優:浦和めぐみ)
- 5年3組。レギュラーキャラの一人で、主演作が多い。クラス一子供じみた性格で、背もかなり低いため、小学校低学年と間違われることもある。特撮ヒーローが好きで、特にカクカクレンジャー(当時放映していた忍者戦隊カクレンジャーのパロディ)のファン。小動物を愛する心優しき少年で、大の臆病だが、時には正義感に則った勇敢さも見せる。語尾に「~なのら」とつけて話していたので、楳図かずお原作のまことちゃんをモチーフにしているのではないかと思われる(コミックス版では連載後半から「~なのだ」に変わっており、文庫版、アニメでは最初から「~なのだ」と喋っている)。30点未満グレート三人衆の一人。体形の都合上、鉄棒などの運動は苦手だが、卓球などの細かいスポーツは得意。また手先は器用で、工作、ゲームが得意なほか、書道家としての才能も持っている(コンクールで銀賞をとったことも)。将来の夢は弁護士で、「さらにその後のぬ~べ~」では八頭身の立派な青年弁護士に成長している。身長118cm、体重28kg、血液型A型。1986年3月12日生
- 山口 晶(やまぐち あきら)(声優:柳沢三千代)
- 5年3組。発明、絵画を得意とする努力家。普段は大人しく真面目だが、反面、自己に酔ってエスカレートした時のギャップは凄まじく、自己顕示欲が異様に強い。家は山口歯科という歯科医で、教育ママの母親と、圭介という弟がいる。命名は「デビルマン」の不動明からで、当初は美樹とカップリングする予定だったらしい(広と郷子同様、読切からペアで出演している)が、目立たない性格故にその役割は克也に代わられ、レギュラーの座を奪われた。そして、平凡な性格ゆえに極端すぎる二重人格という強引な設定が加えられ、それが徒になって異性ファンを失ったという、ある意味作者に弄ばれたキャラの代表といえる。以来、異性との交友関係は全く触れられていないが、強いて言うなら法子と仲良くしていることが多く、今後のフラグらしきものも見受けられる。将来はT大の理工学部に進学し、晶天才28号という人が乗れるぐらいの大型ロボットを開発するようになる。なお、原作では晶のルビはなぜかいつもカタカナ表記となっている。アニメ版では非常に扱いが悪く、主演作はわずか1つしかない上に、一部の脇役よりも目立っていない。身長145cm、体重34kg、血液型A型。1986年2月7日生
- 白戸秀一(しらと しゅういち)(声優:金丸淳一)
- 5年3組。高級レストランオーナーの御曹司。かなり自慢たらしの高慢な性格でブランドものの服を自慢する、給食を全て捨てる、新品同様の電化製品をすぐに捨てる等暴挙を働いていた(後に給食はちゃんと食べるようになった)。その一方でUFOやUMAといった超常現象に果てしないロマンを抱くなど、童心的な一面も持つ。また、動物愛好家であり、血統書つきの猫や珍しい爬虫類など色々な動物を飼っている。他には髪の毛をいじる癖がある。原作ではあくまで脇役として扱っているが、5年3組では晶と並ぶ二枚目キャラなので異性ファンは多かったらしく、作中でもクラスの女子にかなりモテている。それが高じてか、将来はプレイボーイとなったようだが、具体的な姿は描かれていない。身長146cm、体重37kg、血液型AB型。1985年10月15日生
- 中島法子(なかじま のりこ)(声優:豊嶋真千子)
- 「のろちゃん」の愛称を持つ少女。引っ込み思案でおっとりした性格だったため目立たないが、頭が良く、器量よし。読書と小動物が大好き。連載初期は脇役でいじめられっ子だったが、そのルックスの良さと穏和で優しい性格から異性人気をじわりじわりと上げ、準レギュラークラスに成長する。そうした経緯からか、アップで描かれた時には後ろで美樹に「のろちゃんのくせに~っ」と言われている(この口癖はドラえもんに登場する「のび太のくせに!」から来ているのは想像に難くない)。彼女も大人し過ぎたためか作者に遊ばれ、清純な見かけに反して裏腹な行動(いちおう行動心理の裏づけはある)もかなり多く見られるようになり、性格が多重人格気味になってしまった。また、物覚えがいいと自分で言っている割には、意外と物忘れも多い。運動は大の苦手で、特に走ることにかけては長距離、短距離問わず遅い。また、機械音痴ではないかという点も見受けられる。交友関係では静のほか、郷子とも仲がよい。地元商社で課長を務める父親と温厚な母親、作中で生まれた弟の4人家族。作中で、亀山君という4組の男の子と出会ったが、その顛末は一切不明。将来は看護師として活躍し、ややぽっちゃり体型の楚々たる美人になっている。身長144cm、体重36kg、血液型O型、1985年8月26日生
- 菊池 静(きくち しずか)(声優:宇和川恵美)
- 法子の親友で、烏の濡れ羽色の黒髪が特徴の小柄な少女。マンション暮らしで猫を飼っている。髪型のせいで、当初はぬ~べ~によく市松人形と間違えられていた。性格は内気な法子とは対称的で、正義感が強く、言いたいことはズケズケと言ってしまう。些細なことですぐ告げ口をする癖ゆえ周囲からチクリ魔と呼ばれることがある反面、自分は嫌いな魚を残すなどしていたため、そのせいで悪霊からしっぺ返しを食ったことも。原作読み切り時から登場したが、主演作はわずか一回の脇役。同じ脇役として法子と一緒にいることが多かったが、後に法子の人気が出てしまったため「遠くに行かないでのろちゃん、同じ脇役だったじゃない…」は彼女を語る上で外せない名言?となっている。しかし、その後は法子と友情出演することが多くなり出番も増えた。将来の夢は警察官であり、さらにその後のぬ~べ~で実現。美樹に次ぐプロポーションを持つグラマラスな美人に。TVアニメ版でも脇役でしか登場しないが、原作より扱いが良い。そのため劇場版三作目では法子と共にレギュラー出演を果たした。身長138cm、体重30kg、血液型A型、1986年2月13日生
- 金田 勝(かねだ まさる)(声優:松尾銀三(初代)/肥後誠(二代目))
- 5年3組。クラスのいじめっ子で、広を目の敵にしていたが、妖怪騒動の中で打ち解け悪友となる。後に露骨ないじめもきっぱりやめ、頼れるガキ大将に更正した。成実(オカマ喋りの男)と修二(細目の男)という二人の子分がいる。同じクラスの木下あゆみと出会ってからは今まで読まなかった本を読むようになり、彼女に対しても親身になる。クラスでは唯一、彼女が陽神の術の使い手である事を知っている。頭はそれほど悪くはなく、本を読むようになってからは勉強にも興味を持てるようになったらしい。また、原作ではみんなに「金田」「金田君」と呼ばれていたが、アニメでは「勝」「勝君」などと呼ばれている。劇場版二作目では主演も果たしている。将来は語られていないが、とりあえずあゆみと子分2人とは交友を続けているようである。身長154cm、体重55kg、血液型O型、1985年8月10日生
- 木下あゆみ(きのした -)
- 5年3組の眼鏡少女。読書が大好きで、運動が苦手。実は病気のため長期入院しており、学校に通っているのはぬ~べ~に教わった陽神(ようしん)の術による分身(他のクラスメートには隠している)。しかしぬ~べ~のものに比べると技術が不完全なため、水がかかると溶けてしまう。前述の理由から大人しく振る舞っているが、本来の性格はかなりの目立ちたがりで重度のオタクでもあり、コスプレ姿で陽神仮面Xと名乗ってヒロイン気取りの活躍をしていたりする。なお、陽神の術の事実を知っているのはクラスメートでは金田だけであり、その金田に学校に行く勇気を与えてもらってから、以後彼に特別な感情を抱くようになり、以後は長い付き合いとなる。また、病弱も克服しており、自分の五体で登山もこなせるようになっている。尚、TVアニメ版ではモブシーンには登場するものの一言も喋らない、その他大勢の扱いである。もっとも、登場させる予定はあったらしく、アニメ放映の宣伝ポスターにキャラクターと設定が載せられている。身長142cm、体重34kg、血液型B型、1985年5月6日生
- 小林由香(こばやし ゆか)
- 作中に登場した転校生。かなりの天の邪鬼であったが更生。しかしレギュラー化することはなく、脇役のままだった。男っぽい髪型だが、意外と女らしいところもある。しかし、眠鬼や子泣きじじい登場時、郷子や美樹など他の女子キャラと並んで事件に巻き込まれる、最終回間際の結婚式で女子たちと並んで描かれるなど、他の脇役より出番はあった。
- 松井さん
- 松井秀喜選手そっくりの顔をした女子生徒。作者がギャグで描いたと思われるが、作者自身が気に入ったため、何度も脇役として登場する。心は純情らしく、フリルの付いた服やリボンなどを好むが、女子からすら遠慮がちな評価しかもらえない。笑い方は「グフフ…」、自分のアクセサリーをクラスメイトに見せていた際に美樹にハエのたかったウ○コみたいと言われた事がある。
- 山田英司(やまだ えいじ)(声優:土門仁)
- クラスでも真面目な男子。そのため、美樹を嫌っていた。その他大勢の脇役で、原作には山田君としか登場しないが、アニメ版でフルネームが判明する。晶、法子、まことらと同じく私立中を受験した。
- 橋本太(声優:中友子)
- 原作に登場するクラスメートの少年。不潔極まりない男で、頭にはノミを飼っている。また、行動も変態的であり、誰もいない時によしえや法子の笛をなめたことがあり、また原作では茜と絡んでいるシーンがある。
- 佐藤よしえ(さとう -)(声優:大本眞基子)
- TVアニメ版で、ちょこちょこ出演する脇役の女の子で、だんご頭とシュシュが特徴。「そして誰もいなくなる!図書室の赤い怪少女!!」では、静ちゃんが、トイレに水をくみに行ってから、遅いので郷子と美樹に相談しトイレに手伝いに行ったら図書室の赤い少女に襲われた。この話のほかの作品や「劇場版地獄先生ぬ~べ~」でも、少しだけ映っている。また、原作に彼女のモデルらしき人物は描かれており、法子を苛めていた金田を追い返した一人。
- 堀江清(声優:井上隆之)
- クラスメートの脇役で、アニメ版で少し設定が分かる。至って普通の少年。まさえが好きな相手である。
- 上野まさえ(声優:宇和川恵美)
- 眼鏡をかけた大人しい少女。清のことが好き。脇役だがチョコチョコと登場する。
- 大滝茜(声優:大本眞基子/宇和川恵美)
- アニメ版に登場した脇役の少女。ショートカットが特徴で、郷子や美樹らと仲がいい。原作にもプロトタイプとなった少女が脇役として頻繁に登場しており、文庫版表紙にも登場するが、原作での設定が不確定のままだったためか、髪の色、目付き、性格が異なる(そのため、原作の少女とは別人の可能性もある)。
- 関谷優(声優:南民恵)
- アニメ版と原作に登場する脇役の少女。内分けショートカットの刈り上げ髪。気は強めで、法子を苛めていた金田を追い返した一人。
※なお、山田英司以下クラスメート7人のフルネームはアニメ版から判明する設定である。
[編集] オリジナルキャラクター
- 飯島久美子(いいじま くみこ)(声優:緒方恵美)
- 「劇場版地獄先生ぬ~べ~」第1作に登場する。絵を描くのが上手な女の子。内気な性格で、よく金田にいじめられていた。普段から絵を描いてあるだけあって観察力が鋭く、授業で近くの公園で写生をしていた際に殺人犯を目撃、郷子と共に110番通報。この事件で殺人犯は逃走するが、そのあと交通事故で瀕死の重傷を負う。その後殺人犯の心に付け入った怪人黒マント(悪霊)に狙われる。この時点では郷子が通報した本人とされ、黒マントは郷子を襲う。翌日台風が強く帰れなくなり、学校で避難している時、郷子からキャラメルを貰ったあと郷子が久美子を庇って克也、美樹、広と共に黒マントと戦うが、久美子が自供したため誘拐される。その後天狗道(てんぐどう)の入り口に連れて行かれると、黒マントは巨大化しキャラメルを踏み潰されてしまう。その瞬間、友情の大切さが分かったのかクラスメイトを庇って自らが悪霊の封印すべき場所である天狗道へ悪霊と封印すると決意し、悪霊に「天狗道に落ちろ!」と叫ぶ。その瞬間に天狗道が開き、ぬ~べ~によって悪霊だけが落ちた。この事件をきっかけに彼女は金田に何を言われていても言い返せる女の子へと成長する。
- 加々美潤(かがみ じゅん)(声優:柏倉つとむ)
- 「劇場版地獄先生ぬ~べ~」第2作に登場する。引っ込み思案の少年で、そのせいで、金田にバッジを奪われても抵抗できずにいた。その時、彼は部屋に飾ってあったピエロのマスクに声をかけられ、不思議な力を手に入れる。そのお陰で彼は、一躍クラスの人気者になる。だが、彼の予言によって広や郷子、美樹らに不幸が訪れてしまい、再び彼は窮地に立たされ、殻に閉じこもってしまう。結局、彼を操っていたのはピエロで、そのピエロは自分の顔を傷つけたぬ~べ~を処刑しようと、広や金田達を操るが、最終的にはぬ~べ~の正義感と彼自身の勇気によって、ピエロの目論見を打ち砕いた。その後、彼は友達を作る勇気を手に入れ、クラスの皆と打ち解けるようになる。
- 図書室の少女霊(声優:西原久美子)
- アニメ版32話。「そして誰もいなくなる!図書室の赤い怪少女!!」に登場する。赤いカーディガンを巻いている。本の好きな少女だったが、事故で死亡し、童守小の図書室に住み着く。ある日、佐藤よしえと菊池静が行方不明になり、探し出すが、その後、郷子、美樹、克也、山田達が次々に消えていき、法子が、図書カードの順に消えていっていると知る。そして、金田が消えた後、法子が少女の霊に消されそうになる。それをぬ~べ~が止めるが、ぬ~べ~と法子が消されてしまう。そして、異次元空間(図書カードの本の中)に飛ばされたぬ~べ~達は、少女がここによんだ理由を聞く。少女は本の内容を語りだすが、「思い出せない」と言って泣き出す。それは、少女がその本の一番気に入っていた作品で、大事な部分を金田が破ってしまったことが発覚する。その直後に何も知らない石川先生がその本を燃やし始め、吸い込まれた全員が灼熱地獄の中で「熱い」と叫びだす。すると法子が破けた部分を語りだす。そして、図書カードの本を探すようにとぬ~べ~から頼まれた広とまことが燃やされている本を取り出し、全員が生還する。その後は法子によって本が修正され、少女も笑顔を取り戻した。
[編集] 童守小学校関連
[編集] 生徒
- 木村愛美(きむらまなみ)(声優:鈴木富子)
- 克也の妹で小学校2年生。両親が共働きのため、兄の克也にずっと面倒を見てもらっている。「お兄ちゃんは世界一」と、彼を心から慕っている。
- 山口圭介(やまぐちけいすけ)
- 晶の弟で小学1年生。晶と似た顔をしている。作者曰く、晶と同じ姓名表記が左右対称らしい。
- 篠崎愛(しのざき あい)(声優:及川ひとみ)
- 6年生。有名財閥のお嬢様であり、バイオリンの天才。童守小きっての才女で、容姿端麗、頭脳明晰だが、本人は周囲から向けられる期待や特別扱いにプレッシャーを感じており、嫌気を覚え、自分は一般人ということを誇示するために、万引き行為を繰り返していた。それゆえ自分を特別視せず、普通の友人として接してくれるまことに特別な想いを抱くようになる。栗田まこととのカップリングで、名前は『愛と誠』から。彼女とまことが主役の回の1つで和尚がネタを出している。作中では積極的な彼女の誘惑とは裏腹にまことの方は全く朴念仁であったが、彼女を追って難関私中を目指そうとするなどしている。なお、TVアニメには執事らしきばあや「ユキさん」が登場する。150㎝、41㎏、A型、1984年4月30日生。
- 風間守(かざま まもる)(声優:まるたまり)
- 5年2組の男子生徒で、広の親友で、同じくサッカー部に所属。ポジションは原作ではDF、TVアニメ版ではGK。甘いマスクをしており、女生徒たちの羨望の的となっている。初めて登場した際には妖怪に襲われており、律子先生よりぬ~べ~を信頼していた。なお、守という名前はアニメ版で判明する。
- 北村薫(きたむらかおる)
- 童守小5年6組に転校してきた天才サッカー少年だが、練習中で親友を事故に遭わせてしまってから、サッカーからは足を洗い、殻に閉じこもっていた。積極的な広に触発され、元通りにサッカー界に復帰する。モデルとなったキャラは新世紀エヴァンゲリオンの渚カヲル。
- 鮎原みどり(あゆはらみどり)
- 童守小6年1組の女の子。自分は霊が見えると吹聴して、友人の気を惹こうとしていた。修行の成果で、本当に霊が見られるようになるが、その能力が仇となって危険を招く事に。その後、ぬ~べ~によって元通りになった。ほかにお菓子作りの才能も持っている。名前の由来は某有名スポーツ漫画のキャラクターから。
- 村田秀和(むらたひでかず)
- 童守小5年2組の男子生徒で、律子先生の教え子。幼少の頃、家が火事にあったせいで、強迫障害に陥り、「アライグマ」と揶揄されるほどの潔癖症になる。あずき洗いという妖怪のテラピーが成功し、元通りに。
- 古田豪(ふるたごう)
- 童守小5年4組の男子生徒。父親は大学で気象学を研究、降雨実験に情熱を燃やしていた。実は妖怪雨ふらしの先祖返りでもあり、その霊力はぬ~べ~が普通に察知できるほど、強いものであった。
- 緑川詩織(みどりかわしおり)
- 帯電体質という特異体質を持った田園調布のお嬢様。ぬ~べ~に体質を改善してもらうために、童守小に転入して来る。その体質で最愛の伯父を傷つけてから完全に陥っていた。原因は守護霊のせいであり、ぬ~べ~が守護霊交代を行ってからは普通の女の子に戻る事が出来た。
- 新島兼太(にいじまけんた)
- 大自然の中で育てられたために、空を飛ぶことが出来る不思議な少年。大商社の社長、木所太一の養子として引き取られたが、彼が無理に人間社会を教えたために空を飛べなくなってしまう。一時的にぬ~べ~クラスに転校してきたが、ルール、マナーを知らない勝手気ままな性格だったために、再び木所家に引き取られる事になる。
- 鈴木蘭太郎(すずきらんたろう)
- 9巻で初登場した3年の男子生徒。父親を交通事故で失い、あの世使って父親と交信しようとしていた。その後も何度か登場する。名前の元ネタは鈴木蘭々から。
[編集] 職員
- 高橋律子(たかはし りつこ)(声優:根谷美智子)
- 5年2組の担任教師で、童守小のマドンナ。ぬ~べ~が当初、惚れていた相手。大の怖がりで霊関係は全く駄目。ぬ~べ~のホラー談義によく悲鳴をあげている。だが教育者としての責任感はぬ~べ~にも負けない。ぬ~べ~の力強い姿を見て好意を抱くようになり、ぬ~べ~に告白するが振られる(その時点では彼の心はゆきめに移っていた)。ぬ~べ~の恩師であった美奈子先生と瓜二つであることから、一時、ぬ~べ~の恩師・美奈子先生と合体し、霊能力教師となった。自分に自信を持っているのか持っていないのかはわからないが、美奈子を始めて見たとき「何て美しいの、この世のものとは思えない。私にそっくり」という発言を残している。名前は原作のアシスタントからで、「リツコ先生」という表記は彼女のこだわりらしい。TVアニメ版ではピアノの腕も披露しており、良家のお嬢様育ちのような雰囲気を持っている。身長165cm、体重49kg、血液型A型、B97W60H92、10月2日生。
- 校長 (声優:松尾銀三)
- 通称、かまぼこひげがトレードマーク。ぬ~べ~と仲がよく、よく飲みに行ったり喧嘩したりする。人脈は非常に広く、ぬ~べ~にあちこちから霊能関係の依頼を持ってきたりもする。金銭の貸し借りにはうるさいが、ぬ~べ~が九州へ引っ越す日、貸していた100円をチャラにしてあげた。さらにその後の地獄先生ぬ~べ~では定年退職し、カラオケ三昧、悠々自適の毎日を送っている。
- 石川(いしかわ) (声優:幸野善之)
- ぬ~べ~と仲のよい先生で、おそらく5年4組の担任教師。髭や体毛が濃く、いつも教員用ジャージを着ている。独身貴族なのかキャバクラ等に通いつめているらしい。東北地方の出身。文庫版の対談によれば、ぬ~べ~の大学の先輩らしい。インキンを患っているようだ。将来は教頭に昇進し、髪型や身嗜みもきちんと整えるようになった。
- 大月良彦(おおつきよしひこ)(声優:増谷康紀)
- 5年1組の担任教師。大学でプラズマを研究しており、霊的な存在を頑として認めない。そのため、霊能力教師であるぬ~べ~とはそりが合わない(教師の影響か、生徒同士も対立している)が、生徒の為なら己の危険も顧みず進んで危地に飛び込むなど、共通点もある。口癖は「プラズマです」「科学的根拠はないのだぁ!」。モデルは明らかに早稲田大学の大槻義彦教授。一度、ネタで主人公「火の玉先生つっきー」(扉絵だけだが)になったこともある。なお、名前はアニメ版第1話より判明。ちなみに、アニメ版では律子先生が「おおづきせんせい」と呼んでいた。
- 黒井まみ(くろい -)
- 1年生の担任女性教師。魔女に憧れて修行し、軽い魔法なら使えるが、よく失敗してぬ~べ~を散々な目に遭わせる(成功も多いが、どっちにしてもぬ~べ~を困らせる)。見かけと思考は子供じみているが、実はぬ~べ~よりも年上(27歳)。自分と同じく霊感を持つぬ~べ~に想いを寄せていた。本物の魔女になるため強力な悪魔を呼び出そうとしており、呼び出したベベルブブと契約することを誓い、「さらにその後の地獄先生ぬ~べ~」では悪魔の子供もいた。身長150㎝、体重42㎏、A型。誕生日は1969年12月25日生。彼女が魔女に憧れたのは誕生日がクリスマスと重なるためで、子供の頃から誕生日を祝ってもらえず、ひねくれて神様なんか信じなくなったという設定が加えられている(文庫版より)。アニメ版には登場しない。
[編集] 七不思議
[編集] 童守町関連
[編集] 5年3組の家族
- 広の父親
- 長距離トラック運転手で、水産関係の卸しを行っている。広がプロサッカー選手になる事を夢見ている。
- 広の母親
- 広が3歳の時に死別。愛する息子への思いを断ち切れずに、幼女、かとうれいこに転生して、再会を果たした。けっこう世話焼きな性格だったと推測できる。
- 郷子の母親
- けっこう美人だったが、娘の郷子以上にガサツな所がある。なお、原作では娘と髪質が異なるが、アニメ版では郷子と同じオレンジに統一された。夫婦仲が良く晩酌もしている。
- 郷子の父親
- 母親同様若作り。母親と比べると目立たない。
- 美樹の母親
- おっとりとした性格で、優しそうな眼をしている。本名は細川美加。驚異的な胸をしており、バストは130。
- 美樹の父親
- 某企業の営業マン。囲碁の有段者らしいが、顔は登場しない。
- まことの母親
- まこと同様、童顔。髪型もまことと同じ。また、まこと同様忘れっぽい所がある。
- まことの父親
- 大人しそうなな風貌をした父親。作中で係長に昇進している。スモーカーである。
- 晶の母親
- 絵に描いたような教育ママで、PTAの会長。他人の思慮に欠ける所があり、目的のためなら実の息子でも平気で怖がらせる。
- 法子の母親
- 髪質は法子と同じで、けっこうふくよかな体格。作中で男児を出産しており、子育てに追われている。父親の良き理解者。
- 法子の父親
- 集英商事(架空の企業団体)で課長を勤める企業戦士。仕事が忙しい余り、娘の法子にあまり構ってやれず、3年間も一緒に遊んだ事がなかった。
- 金田の母親
- 典型的なおばさん型で口うるさい。金田本人は親そっくりと思われるのを嫌がっている。また、金田には生意気そうな弟がいる。
[編集] ぬ~べ~の仲間
- 玉藻 京介(たまも きょうすけ)(声優:森川智之)
- 完全な人化の術を行うため、広の髑髏(ドクロ)を手に入れるためにやってきた齢400歳の妖狐。炎や幻術を自在に操る。一度ぬ~べ~に敗れた後は童守病院で外科医をしながら、ぬ~べ~の力の源である人間の「愛」について日々懊悩する毎日を送る。何度も対戦を交え、やがてはぬ~べ~のよき戦友に。34話では、ぬ~べ~の過去を知る唯一の妖怪(その分、広と郷子はぬ~べ~の過去を知る事になる)。甘いマスクをしており作品内外を問わず異性には大人気。現在の人型は、南雲明彦(なぐも あきひこ)という大学生の髑髏を借りたもの。適合しない頭蓋骨で長期間人化の術を行ったために廃人となったが、九尾の狐によって救われる。ちなみにアニメ化の際、原作でカラーの玉藻が描かれていなかったため、クールな性格からのイメージで銀髪に設定されたが、OVA3巻では原作準拠の金髪に修正されている。郷子の見た夢では保育士となっていたが、原作の「さらにその後の地獄先生ぬ~べ~」では医者を続けている。また、霊能力探偵として独立開業したいずなを影ながら見守るなど、意味深なフラグが立てられている。182㎝、66㎏、AB型、1月25日生(いずれも人化の術によるもの)。
- ゆきめ(声優:白鳥由里)
- 作中のヒロインの一人。ぬ~べ~のフィアンセを名乗る雪女で、幼い頃に危ない所を助けてくれたぬ~べ~に一途に惚れ込んでいる。独占欲が強く、律子先生と恋敵を演じたこともある。童守町内のスケート場でアルバイトをしながら暮らしている。山の神から裏切り者として追われる中、ぬ~べ~から愛の告白を受けるも、直後に命を落としてしまう。その後、山の神に復活させられ、紆余曲折の後にようやくぬ~べ~と恋人同士になるが一度だけ浮気騒動を起こしている。終盤でぬ~べ~と結婚し、後日談ではかき氷売りをやって鵺野家の生計を立てていた。何故か結婚後もぬ~べ~を「鵺野先生」と呼んでいる。因みに実年齢はまだ16歳で、単行本のおまけページでいずなが「それは犯罪じゃないのか」とぬ~べ~にツッコミを入れている。強力な冷気を操り、飛行することも出来る。熱には弱く、ゆきだるまを作って暑さから逃れることもあったが、復活後はパワーアップして熱に対する耐性が向上した。なお、復活後の性格はしばらくは他人に対して攻撃的になるなどかなり豹変していたが、ある時期を境に元に戻る。これに関して読者から疑問が挙がったため、その理由を解き明かした短編作品「二人のゆきめ」を掲載し、作者自身からフォローを入れた形となる。なお、九州に転勤してからはかき氷の売り子からアイス販売を事業化し、弱冠17歳にしてやり手の女社長となり(社員は全員妖怪)、20歳から22歳の3年間で、ぬ~べ~との間に、6人の子供を設けた。159㎝、49㎏、11月7日生(立冬)、岩手県出身。
- 葉月 いずな(はづき -)(声優:本多知恵子)
- 秋田から上京してきた、管狐を操るイタコ見習いの女子中学生。ぬ~べ~曰く「イタコギャル」(作者曰く「イタマゴギャルだと言いにくいから」)。霊能力で有名になって、大儲けするのが夢。まだまだ未熟で、小遣い稼ぎに行う除霊にもよく失敗する。が、潜在的な素質は持っており、発火能力など、作品を追うごとに成長していった。一度テレビ局にスカウトされたこともあり(その際、とある剣豪の霊を呼び寄せた?)、トップアイドルにまで登り詰めたが、本来の目的である一人前の霊能者としてはまだ未熟だったことを思い知らされ、あっさり引き下がる。将来は和尚(後述)のスポンサーの元、霊能力探偵を開業し、夢が実現する。得意科目は体育と音楽で、カラオケ好き。157㎝、47㎏、B型、1981年12月21日生。
- なお、本来イタコで有名なのは青森であるが、管狐が新潟の妖怪であることから、間を取って彼女の出身地を秋田にしたと作者が語っている。
- 速魚(はやめ)(声優:山崎和佳奈)
- ぬ~べ~の霊力によって蘇った人魚。その恩を返すべく、自分の肉を食べさせてぬ~べ~を不老不死にしようとする。しかしぬ~べ~は不老不死になる気持ちは更々ないため、恩を返しきるまで童守町に居着くことになった。人の感情に敏感で、純粋な心の持ち主だが、ちょっと(かなり?)頭が弱く、ドジ。とはいえ、血液による治癒(ただし、治された者はしばらく頭が悪くなる)や歌の魔力といった、数々の優れた能力を持つ。普段着はセーラー服(蘇ってすぐ、どこかの家から拝借した。ぬーべーが預かっているらしい)で、いつでも自在に人間に変身できる。しかし、水に触れると元通りの人魚になってしまう。漫画本編以外ではPSゲームのみ登場。155㎝、43㎏ B90 W57 H85。
- 座敷童子(ざしきわらし)
- 戦争中に病死した心優しい少女「春子」の魂が妖怪化した姿。行く先々に幸運をもたらす能力を持つ。ぬ~べ~を慕っているらしく、ちょくちょく姿を見せる。塩せんべいが好き。温厚だが、怒らせるとその相手に容赦ない仕打ちを行う。
[編集] その他
- 陽神 明(ひのかみ あきら)(声優:置鮎龍太郎・瀧本富士子)
- ぬ~べ~が「陽神(ようしん)の術」という術によって“気”を練って作り出した分身。ぬ~べ~が“気”の量を調節したり、または不十分だったりした場合は小学生の体格になり、生徒達の前に出る時は正体を隠すためにこの偽名を使う。分身なので、どんなに傷ついても死ぬ事は無い。ちなみにTVアニメ版では少年時代のぬ~べ~の声優は瀧本富士子だったが、OVA第1巻ではなぜかぬ~べ~と同じ声であった。
- 南雲 京太(なぐも けいた)
- 玉藻がぬ~べ~の「陽神の術」を真似て作った分身。やはり”気”の量が少なく小学生の体格になった場合に、この偽名を使った。
- 和尚
- 童守小の裏手にある真倉宗愚多羅派(架空の宗派)童守寺の住職。極端な拝金主義のなまぐさ坊主で、「蔵を整理してたら出てきた」という怪しげなアイテムで金儲けを企み、毎回面倒な騒動を巻き起こす。登場する準レギュラーキャラクター中、唯一コミックス巻末の扉絵に登場していない。ミイラ状態の速魚を拾ってきた張本人でもあり、他にぬ~べ~が急逝した時に弔ったり、結婚披露宴で神父の代わりを務めたりと意外な所で活躍している。また、同じ拝金主義のいずなと手を組むことが多く、いずなの霊能力探偵独立開業の際にスポンサーとなっている。
- カバのパン屋店主
- パン屋の主人。見た目風貌はかなりきついが、無類の子供好きで子供の注文に応じたパンを作る。特にまことには特別な思い入れを持っていた。妖怪、飛頭蛮の先祖返りでもあったが、その夢遊癖のせいで、奥さんと子供(まことに瓜二つ)に逃げられていった。最終回に登場した。
[編集] その他の人
- 秋山恵(あきやまめぐみ)
- 文庫本版の特別書下ろし作品「九月のレクイエム」に登場する。ぬ~べ~が教生時代に初めて除霊を行った。すなわち、郷子の次に除霊をしてもらった人物であり、ぬ~べ~の教師生活(当時は教生)で始めて生徒の除霊をした人物でもある。しかし、彼女の除霊をした時には、体力が限界になっていて、ぬ~べ~は教師なんかと挫折してしまうが、恵が「きっと、いい先生になります。だって、こんな熱い情熱と人を幸せにする力を持ってるんですもの。きっとこれからは、この力でたくさんの子供達を助けるんですね。私、ずっと見ていますよ。先生の活躍を。だから、だから、絶対、先生になって。」そう言い残して命を落としてしまう。その言葉を聞き、教師になる事を誓う。その後、ぬ~べ~と幽体の姿で再会。後をつけていた美樹達にも見えていた。
[編集] 他の霊能者
- 美奈子先生(みなこ)(声優:勝生真沙子)
- ぬ~ベ~が小学生のときに担任だった、ヒーリングを得意とする霊能力教師。いわばぬ~べ~の師匠である。悪霊に取り憑かれたぬ~べ~を救うために命を落とし、引きずり込まれた地獄で鬼に魂を喰われてしまう。その後、その鬼がこの世に現れたとき、ぬ~べ~に抑えてもらおうと鬼を彼の元へ向かわせる。ぬ~べ~は鬼の力を制御する「御鬼輪」などで助けようとするが、最終的に鬼との和解という形で魂が救われた。生前の性格はかなり豪快で、人並み外れた健啖家。また、潔癖なところもあり、大人になったぬ~べ~と衝突したことがある。後の設定によると、ぬ~べ~の母親に似ているため、彼が憧れを抱くこととなったらしい。
- 無限界時空(むげんかいじくう)
- TV番組などにも出演する、有名な霊能力者。1回の除霊に数百万円という大金を要求する傲慢な男で、ぬ~べ~と対立する。その正体はぬ~べ~の実の父親。昔は貧乏ながらも近所の人を無償で救う善意の霊能者だったが、妻(ぬ~べ~の母親)が病気で倒れ大金が必要になったとき、周りが金を貸してくれず愛する人を喪った事に絶望し、「この世は金が全て」と考えるようになった。だが、妻が周りを全く恨むことなく、死に際でさえも「人間バカになって人を救え」という言葉をぬ~べ~に遺した事実を聞かされてから、考えを改めるようになる。最期はぬ~べ~とゆきめを葬ろうとする山の神・オオミズツを自ら人柱となって封印し、命を落とした。かつてぬ~べ~の師匠だった事がある(その時は熊の毛皮で顔を隠していたため、ぬ~べ~は気付いていない)。
- 明石谷 一馬(あかしや かずま)
- 人の未来が見えるという、アカシックレコードを持つ超能力者。当時は大人気予言者としてお茶の間を騒がせていたが、テレビ番組で飛行機墜落事故を予言、数奇な運命の悪戯によって、飛行機が墜落しなかったために航空会社から多額の賠償金を請求されて以来、きなこ餅売りの屋台を牽いて町を放浪するようになった。名前の由来はアカシックレコードに加え、明石家さんま(出っ歯の風貌)と競馬新聞の一馬から。
- ヤン・カイルン
- 妖怪は無条件で悪だと言い切る中国人の霊符師。子供の頃に、妖怪によって妹を殺されてしまい、その悲しみから妖怪に憎しみを抱くようになり、ぬ~べ~から鬼の手を奪い、妖怪に対する無差別殺戮を行い、ゆきめ、玉藻、座敷わらし達にも危害を加える。それに対抗してぬ~べ~は眠鬼と合体し戦うも、眠鬼に振り回され、ぬ~べ~と眠鬼もやられてしまうが、彼自身の憎しみが鬼の手と同調して、妖怪化してしまう。その後、ぬ~べ~に破れ、ぬ~べ~や他の妖怪達に命を救われ、更生する。
[編集] 妖怪
- 覇鬼(バキ)
- 鬼三兄弟の長兄。地獄で美奈子先生の魂を喰っており、ぬ~べ~の「鬼の手」はこの鬼を左手に封印したものである。鬼族の中でも特に強力だが頭は悪く、子供っぽい性格。最終的にぬ~べ~と和解した。そのため恐怖の権化として描かれていた初期の設定から考えると、あまりにも拍子抜けな結末に呆れ果てた読者は多かった。
- なお、原作でのぬ~べ~と覇鬼の戦いの際、覇鬼が放った妖力波でぬ~べ~の左手は手首のあたりまで消し飛ばされているが、描写が残酷だったためかアニメ版では腕は残っていた(そのため封印にはアニメオリジナル設定である写真つきのペンダントを腕に巻きつけて使用したため、原作より感動的になったという声も多い)。
- 絶鬼(ゼッキ)(声優:緑川光)
- 鬼三兄弟の次兄。焦熱地獄から、3年かけて這い上がってきたらしい。甘いルックスをしているが、破壊と殺戮を好むナルシスト。漫画本編以外ではOVA第3話のみ登場。兄である覇鬼の体色は赤だが、こちらは青。原作での戦いでは、ぬ~べ~に本気の戦いをさせる目的で大切な人を傷つけ続けた事が結果的に仇となり、怒りに任せて覇鬼を解放し、その肉体を精神力で支配したぬ~べ~の渾身の一撃によって、肉体がバラバラに破壊された状態で再び地獄(今度は無間地獄)へ落ちていった。
- 眠鬼(ミンキ)
- 鬼三兄弟の末妹。自分では冷酷な鬼だと言ってるが、繊細な心も持ち合わせている。かなり自分勝手でワガママだが、大の兄思いで、家族愛に飢えている。実兄である覇鬼を封印した手を持つぬ~べ~の事を「お兄ちゃん」と呼ぶ。2人の兄に劣らない妖力を秘めているが、鬼のパンツが無いとコントロール出来ない(因みに、鬼のパンツは人間の男性を変化させて作ることもでき、霊能力がずば抜けた者を使えばより妖力を強化する事ができるため、作中に登場する要因となった)。
- ベベルブブ
- まみが呼び出した悪魔。まみに呼び出されて契約を求めるも、そのひ弱さに呆れられて一度は見捨てられる。しかし秘めた魔力は強大で、まみが呼び出してしまったケルベロスを一撃で吹き飛ばすほどだった(ケルベロスは人間界の動物に例えるとライオンらしい)。それを見たまみは契約を決めたが、生まれてから800年間恋人がいなかったとのことでベベルブブがあまりにもウブだったため、まずは文通から始めることに。
- モデルとなった悪魔は、名称からベルゼブルと思われる。
- マクラノショージ 声優:高戸靖広
アニメ版のみに登場する妖怪の解説役。原作者がモデル。放映初期は頻繁に登場したが、後半になると忘れ去られるように登場しなくなる。ユーレイ2人を従えている(2人の声は豊嶋真千子と宇和川恵美)。なお、アニメ終了後にはファンサービスか何度か原作にも脇役として登場する。
[編集] ゲストキャラ
- その他人間
- 越智辺ゆう子(おちべゆうこ)
- 22巻に登場した落ち目アイドル。コンプレックスの塊で、色々な願望を恋人の龍宮童子に告げていた。しかし、その願いを叶えた見返りに童子は醜くなっていき、彼を見捨ててから、深夜番組のお色気担当でしか呼ばれなくなってしまう。最終的にはゆう子自ら、自身の全てを抛ってまで童子を元通りにするよう懇願したことで、童子は元通りの美少年に戻り、二人は無事ゴールインした。
- 桜井奈絵(さくらいなえ)
- 3巻に登場。大人気の小学生アイドル女優(当時はチャイドルと呼ばれ、連載当時はブームにもなっていた)。美貌もさながら、母親譲りの演技力を持つ。原因不明の夢遊病で苦しめられ、ぬ~べ~の元を尋ねてきた。
- 北島マヤ男(きたじままやお)
- 22巻に登場したフィギュアスケート選手。長身の二枚目で、ゆきめを狙おうと彼女と同棲まで始めていた。かなりの策略家であったが、結果的にぬ~べ~との強い絆の前に身を退く。
- 岩崎友絵(いわさきともえ)
- 15巻に登場した美人の女性。玉藻が髑髏を拝借している南雲明彦の元恋人で、彼を偲んで、玉藻を南雲と思い込んで訪ねてきた。しかし、南雲が行き倒れで死んだ事実を知らされ、自殺を図ろうとする。
- 杉田琴美(すぎたことみ)
- 11巻に登場した薄命の美女。ぬ~べ~が出会ったときは既に白骨死体となっていたが、その自殺した原因を知ったぬ~べ~は意地でも彼女を甦らせようとする。復活まで、後一歩まで迫ったとき、自分が自殺した原因(最愛の恋人に先立たれたこと)を思い出してしまい、元通り烏有に帰してしまった。
- 千田光(せんだひかる)
- 18巻に登場した女子高生。宅配ピザ店、ドミソピザでアルバイトをしている。友人がジェットババアという妖怪に殺されたため、敵討ちを頼もうとぬ~べ~の元を訪ねてきた。しかし、彼女自身大の怖がりだったために、自分も妖怪に襲われそうになる。
- メルヘン東郷(めるへんとうごう)
- 著名な童話作家。童守小のOBで、美樹が閉じ込められた絵本の著者でもあった。厳つい風貌をしておりよく誤解を招いているようだが、心はすごく優しく純粋。
- 百鬼久作(なりききゅうさく)
- 27巻に登場した博士で、別名妖怪博士。実験中の事故で自分の体と最愛の妻、恵子を失ってからは世に復讐するため、子どもたちのエネルギーを集めて究極の悪の妖怪、オロチを復活させようと企む。結局、その目論見は広たちの友情と団結力によって生み出された善の究極妖怪「ケサランパサラン」によって砕かれたが、同時に心も浄化され、無事に成仏した。
- 妖怪・動物
- レム
- 14巻に登場した狼少年。ウェアウルフの一人だが、名誉欲に溺れた柏教授の洗脳教育によって、自分が人間か妖怪かのジレンマに陥っていた。満月の夜、玉藻によって眠っていた妖怪の血を呼び起こされ、山に帰る。
- 弥々子河童(ねねこかっぱ)
- 9巻に登場した女河童。茨城県南部の出身で、勝手気ままな性格で、怪力の持ち主。小学校生活に憧れて、ぬ~べ~と童守小を訪問してくるが、3組であまりに勝手な行動を繰り返したため、クラスメイトの皆に掌を返され、失意のまま身を退く。並外れたバストの持ち主で、美樹が唯一、バストのことで自信喪失した相手である。
- つらら
- 18巻に登場する、ゆきめの幼なじみ。幼少時代からのいじめっこ。ゆきめを除雪車で轢かせた後その体をかき氷にしたり、ゆきめを溶かしてアイスたいやきにしたりした。ゆきめ以上の霊力の持ち主で、見た物の精巧なコピー(機能も本物同然)を氷で作る特技を持ち、ぬ~べ~を殺そうとする。その後ゆきめが観覧車を使ってつららを溶かしかけたためバイクで去っていく。
- ゲド
- 30巻に登場した伝説のくだ狐。ゲドとしか語れないが、いずなは彼との会話をこなしていた。また、郷子や美樹たちの様な一般の人にも見える。いずなが電車の中で謎の女性からゲドを託される。実は、ゲドには、人が考えている富を表す能力があり、その能力で金銀や財宝などを出そうと企んだ管乱坊(かんらんぼう)が狙ってくるが、結局失敗して、ゲドの体内に吸収され、その直後にゲドは砂金となって消えてしまった。
- 男鹿桃太郎(おがももたろう)
- 24巻に登場。集英新聞社の新聞記者。仕事はからっきしで、しょうもないゴシップ記事しか書けなく、いつも上司に怒られている。しかし、それは仮の姿で、実際はなまはげ。鬼族だが、人間が好きになってしまい、人間界で共存することにした。ぬ~べ~が川に落とした一万円札を拾ったり、電線に引っかかった凧を取ったり、少々変人的な一面を見せるが、大晦日にだけ、鬼の姿となって極悪人を撃退させる。ぬ~べ~達が広の家で強盗殺人犯の人質となった時に、決め台詞とともに現れ、退治した。決め台詞は桃太郎侍のパロディ。ちなみに、最終回でも登場し、九州へ行くぬ~べ~夫妻を童守駅で見送っている。なお、名字の男鹿はなまはげで有名な男鹿半島に因む。
- かみきり
- 24巻に登場した妖怪。放浪の美容師だが、免許はちゃんと持っている。細身で長髪の二枚目で、病死した恋人の順子を思うあまり、道行く女性の髪を切り続けては、同じ髪質の女性を探し求めていた。手がハサミになっており、妖力で髪を切った相手を髪型相応の性格に変えてしまう。また、一度切った髪を簡単に戻すこともできる。ゲストとしては人気が高く、その後、29巻などで再登場している。
- 蛤女房(はまぐりにょうぼう)
- 23巻に登場した妖怪。正体は海で暮らしていた巨大な蛤で、すんでの所で広に救われてから、恩返しとばかりに手作り料理を披露する。全身が出汁の塊で、料理を食べさせてあげたい相手に対する想いを増幅させる妖力を持っている。着物にほっかむり、そしてねんねこ姿と古き田舎娘を思わせる風貌をしている。
- 糸美(いとみ)
- 14巻に登場した女郎蜘蛛の妖怪。齢20年目を迎えると美女に変身し、世の男たちを食い尽くす能力を持つが、友情を信じていた彼女はそれが耐えきれずに、死の道を選ぶ。広や克也、童守小の男子生徒全員を虜にしてしまったために、郷子たち女子には恨まれていた。劇場版3作目に登場した海蜘蛛の妖怪、渚は彼女をモチーフとしたものである。
- 玃ケンジ(かくけんじ)
- 19巻に登場。正体はヤマコという妖怪であり、ヤマコは男しか生まれてこないために、年頃になると人間の女を連れ帰るのが掟となっている。童守小5年3組に転入してきて、郷子たち女子に積極的に迫るが、その不格好な面構えのせいで、あえなくあしらわれてしまう。しかし、妖怪の姿のままだと比べものにならないぐらいの美形であり、そのギャップに皆が驚いてしまった。
- 夢々(ムム)
- 26巻に登場する人間とサキュバスの間に生まれた子供。登場当初は両性を具有しており、男の子と女の子、どっちがいいかをぬ~べ~クラスで決めてもらうことになった。結局、双方の醜さを目の当たりにしてしまい失望しているところに、広に助けられてから、男に憧れを抱くが、結局恋心のせいで、女の子になってしまった。
- 子泣きじじい
- 25巻に登場。破廉恥きわまりない老獪な妖怪。25巻に登場。根っからのスケベで、変態、かつスリ、窃盗が趣味という救いようのない悪の存在。煩悩パワーを増幅させることで体を石のようにガチガチにすることができる。しかし、ぬ~べ~の捨て身の攻撃によって捕まり、海に沈められてしまう。
- ひまむし入道
- 22巻に登場。元々は人間で、ミュージシャンを目指していた若者だったが才能に挫折を感じてニート生活に。それが仇となって妖怪となってしまった。人を邪魔することしか能力がなく、世の中に空しさを感じたあまり自殺を図ろうとした。法子の心からの叫びによって救われ、法子の父親と一緒に遊びに行きたいという願いを叶えてあげることができ、元通り人間に戻り、生き甲斐を見付けようとする。
- ウレ子
- 18巻に登場。中小IT会社、童守ソフトが開発したOS「ウレンディーズ」のオペレーター。美少女バーチャルアイドルだが、広に恋する余り感情が暴走して、郷子の体を乗っ取ろうとした。結果的にバグが発生し、彼女は初期化されることに。このウレ子に魂があったのか、なかったのか、それはこの作品最大の謎の一つで、よく話題に上っている。
- ほのみ・ひろみ・あけみ
- 口裂け女の三姉妹。犬神憑きの呪いによって、動物霊と融合し、現在の醜態を曝してしまう。本当は三人とも美人なのだが、呪いのせいで世間から差別を受ける羽目に。長女のひろみは自分で霊力を制御できる。当初ぬ~べ~たちが出会った口裂け女は三女のほのみで、一番気が弱かった。最終的に元々棲んでいた屋敷の敷地の私有権をぬ~べ~に買い取ってもらうことで、そこで仲良く過ごすことになる。
- 濡れ女子(ぬれおなご)
- 16巻に登場。じめじめとした所を好む女性の妖怪で、取り憑いた男を不健康にして殺してしまう…はずだったが、取り憑いた男が人並み外れたバイタリティの持ち主(典型的なオタク男)だったために、自身が散々な目に遭ってしまう。しかし、塩のせいで自分が殺される所をその男に助けられてから、態度を一変させ彼とは相思相愛の関係に。
- 偶然の女神
- 23巻に登場した気まぐれな妖怪。彼女が訪れた先では偶然が頻発する。しかし、彼女が呼び起こすのは幸運だけではないために、偶然が重なって大事故を引き起こしそうになる。
- 石蕗丸(つわぶきまる)
- 九尾の狐に仕える妖狐の里の使者。年は若く、見た目は広たちと同じぐらい。もっとも、齢400年を隔てていない彼が人化の術をなぜできたか、ファンの間で謎となっている。
- ゆきべ~(声優:坂本千夏)
- ゆきめとぬ~べ~の掛け合わせた顔をしている。これは二人の子供ではなく、雪女の作り出したゆきわらしと言う雪女の使い。始めは、童守小で女生徒のスカートの消滅させたり、人々や街を凍らせたりしていたずらばかりしていたが、ぬ~べ~とゆきめに遊んでもらった後、雪を降らせて消えた。
[編集] 童守町
童守町は本作の舞台である架空の町。命名の由来は「わらべを守る町」。地名上の町ではなく自治体の町。しかし後に市規模の自治体であったことが判明する。あるいは、町の名をもつ市である可能性もある(実際に十日町市、大村市などの例もある)。
巻末に載った童守町の概要を紹介したページでは山あり谷ありだがあまり大きな町ではなく、東京の都心部に比べると田舎だが、田舎というほどの田舎でもない郊外に位置する中規模の町という設定だったが、ストーリーの殆どがこの童守町内で展開されていく構図をとっているため、ありとあらゆる名所が存在する巨大な町というコンセプトに変更されていった。
殆どの話の舞台が童守町になっている都合上、時には渋谷をそのまま模倣したようなセンター街が出てきたり、漁場、農村、巨大なアミューズメントパークや花やしきそのまんまの遊園地も出てくる。また玉藻が絡むストーリーではスタイリッシュで都会的な風景や街並が童守町内という形で出てきたり、時には東京タワーそのまんまの童守タワーが出てきたり、この回は赤坂あたりを舞台にしていると読者に思わせるような雰囲気で描かれているが、あくまで童守町内の赤坂っぽい街並のある港が舞台ということになっている。
本編ストーリー中では大激戦が絡むような大ストーリーであってもあくまで舞台設定は童守町内で起こるというコンセプトを維持しており、終始身近な地域に巻き起こる事件という日常ギャグ路線で描いている。
[編集] アニメ
[編集] テレビアニメ
テレビ朝日系で1996年4月13日から1997年6月21日まで放映。全49話。1997年8月7日に総集編「完全保存版!! 地獄先生ぬ~べ~超百科」を放映。
[編集] アニメ再放送
アニメ再放送では、テレビ朝日、テレビ大阪、サンテレビジョンが総集編も含めて再放送している。
2006年9月より、アニマックスで再放送が開始された(毎回2話ずつの放送)。 2007年3月より、アニマックスで放送開始(毎回1話ずつの放送)。
[編集] スタッフ
- 原作:真倉翔
- 漫画:岡野剛(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
- 企画プロデューサー:岩本太郎(テレビ朝日)、渡辺哲也(電通)、西沢信孝(東映動画)
- 製作担当:山口彰彦
- シリーズ構成:富田祐弘
- キャラクターデザイン:大西陽一
- 作画監督:大西陽一、加々美高浩、上野ケン、氏家章雄、柳沢テツヤ、須田正己、近藤優次、寺岡巌、松本朋之、横山健次
- 美術デザイン:坂本信人
- 美術:坂本信人、中山恭子、篠田邦宏、小名木麻起子、内川文広、藤田勉、芳野満男、和田いづみ
- 色彩設計:塚田詔
- 撮影監督:石川晴彦(三晃プロダクション)
- 仕上:スタジオボギー・アド・コスモ
- 検査:舟田圭一、平井典子、中村千穂
- 特殊効果:山本公、福田貴博、前川孝、羽石隆志
- 編集:西山茂
- 音楽:池田大介
- 音響監督:田中英行
- 音響効果:石野貴久(サウンドリング)
- 録音:池上信照
- 選曲:渋江博之
- 録音スタジオ:タバック
- 録音制作:AUDIO・タナカ
- 音楽制作/協力:BMF、テレビ朝日ミュージック
- 仕上進行:萩野光雄、喜多川有子
- 演出助手:森一敏、中村哲治、池田洋子、高田元
- 制作進行:坂本憲生知、森山義秀、山本善之
- 記録:原芳子、樋口裕子
- 広報:奥村彰浩→鈴木さおり(テレビ朝日)
- プロデューサー:梶淳(テレビ朝日)、山西太平(電通)、柴田宏明(東映動画)
- シリーズディレクター:貝澤幸男
- 演出:貝澤幸男、山田徹、中村哲治、角銅博之、芝田浩樹、山内重保、石崎すすむ、志水淳志
- 製作協力:電通
- 動画制作:東映動画
- 制作:テレビ朝日、東映
[編集] 主題歌
- OP 『バリバリ最強No.1』FEEL SO BAD
- ED1『ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~』B'z
- ED2『SPIRIT』PAMELAH
[編集] サブタイトル
- 恐怖の新学期! 謎の鬼の手
- トイレの花子さんが出たぁ~っ!
- うわさ話はやめられない! おしゃべり妖怪・恐怖の五枚舌!
- 使用禁止!? 河童の出る鉄棒
- 学校の七不思議 魔の13階段
- ぬ~べ~死す!? 最強の敵[ライバル]・妖狐玉藻
- 鬼の手VS火輪尾の術
- UFO襲来! 宇宙人童守町に現る
- 5年3組大パニック! 巨乳ろくろ首
- 悪鬼大暴れ! 努力する子はご用心
- スクープ! ぬ~べ~が雪女と婚約!?
- 恐怖の遠足! 鬼門峠の謎
- 教室が凶器に変身!? 妖刀はたもんばの呪い
- 郷子が2人!? ドッペルゲンガーの恐怖
- ゆきめリターンズ! 真夏の冷凍大作戦
- 鬼の手使用不能!! 旧校舎の怪人
- プールサイドのロマンス…第4コースの幽霊
- 復活の妖狐[ライバル]・玉藻! 校庭に潜む巨大怪魚!!
- 連続切り裂き魔! 最強ペア愛の大追跡!!
- 過去へのタイムスリップ! 見たぞぬ~べ~の秘密!!
- 神との激突! 裁きを受けるのは俺だ!!
- 君のうしろに誰かいる! 恐怖の心霊写真!!
- 0時0分0秒の怪!? 合わせ鏡の七不思議
- 魔性のDカップ!! 愛のカラス伝説
- しあわせパニック! 涙に消えた座敷わらし
- 戦慄の2世誕生!! ママは妖怪、パパは先生!
- コギャルの危険なアルバイト!? 霊獣を操る美少女いずな
- 世にも奇妙なXマス…幸せのケサランパサラン
- 妖怪オールスター総登場! 呪われた学園祭!!
- 放課後の恐怖! 走る二宮金次郎像!!
- 誰にも言えない目玉の恐怖!! 天才バイオリニストの大罪
- そして誰もいなくなる! 図書室の赤い怪少女!!(アニメオリジナルストーリー)
- しょうけらが窓からのぞく! リツコ先生最大の危機!!
- 今明かされる禁断の過去! 鬼の手誕生の秘密!!
- ダイダラボッチは私の虜! 美樹ちゃんのドリームタウン!!
- 真夜中の{秘}レッスン! 音楽室の危険な誘惑!!
- 20年前の忘れ物!? 血に染まった予言ノート!!
- エッ! ライバルが初デート? ゆきめの熱くて長い一日!!
- 死の底からの復讐! 出るか? 鬼と妖狐の合体奥義!!
- セーラー服が燃えちゃう! 隠しきれない、いずなのハート!!
- トモダチニナリタイ…謎の同級生、戦慄の正体!!
- 母ちゃんは4歳児!? 嵐を呼ぶ前世の記憶!!
- ゆきめ死す!! 愛は雪の結晶と消えて…
- 子どもは見ちゃダメ!! 禁断の怪談・百物語
- 夢? 幻? 復活のゆきめ 恋人よ、なぜ俺の命を狙う!!
- 狙われたヒロインたち! ドキドキおふろパニック!!
- 最強! 最大! 最後の敵 その名は…貧乏神!!
- 夢をいつまでも!! 大好きな僕らのぬ~べ~!
- 「完全保存版!! 地獄先生ぬ~べ~超百科」(特番)
[編集] 映画
- 『(超)劇場版!地獄先生ぬ~べ~』(1996年)
- 『地獄先生ぬ~べ~ 午前0時ぬ~ベ~死す!』(1997年)
- 『地獄先生ぬ~べ~ 恐怖の夏休み!! 妖しの海の伝説!』(1997年)
[編集] OVA
- 『地獄先生ぬ~べ~ 決戦!陽神の術vs壁男』
- 『地獄先生ぬ~べ~ なぞなぞ七不思議・ブキミちゃん』
- 『地獄先生ぬ~べ~ 史上最大の激戦! 絶鬼来襲!!』
[編集] DVD
- 『地獄先生ぬ~べ~ コンプリートDVD-BOX 1』(テレビ版1話~24話、劇場版3作品収録)
- 『地獄先生ぬ~べ~ コンプリートDVD-BOX 2』(テレビ版25話~49話、OVA3作品、真倉翔&岡野剛描き下ろし番外編漫画収録)
[編集] GAME
プレイステーション用『地獄先生ぬ~べ~』(1997年)
[編集] 外部リンク
- アニメ「地獄先生ぬ~べ~」東映アニメーション内
- DVD「地獄先生ぬ~べ~」 コンプリートDVD-BOX特集(東映ビデオ内にあるサイト)
テレビ朝日系 土曜19時台後半(1996年4月~1997年6月) | ||
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