めんこ
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めんこ(面子)とは、日本の子供の遊びで使われる玩具の一つ。紙製の手のひら大のカード型や円形で、片面に写真や図柄が施されている例が多い。また、その遊びそのものをも指す。カード自体はコレクションの対象にもなっている。
屋外屋内を問わず、遊ぶことが出来るが、取り上げられためんこは返してもらえない(所有権が移転する)ので、子供ながらも真剣に遊ぶ要素がある。体力、技術が伝承されるのは、兄弟の間でなされたり、地域の遊び仲間の間でなされることが多い。近年、カード自体の強弱を争うなど、体力技術にかかわらず遊ぶことが増えてくる中、衰退する遊び道具であり、遊び方であるといえる。
雨に濡れると柔らかくなるので蝋を塗りつけるという「強度保持」をする一方、裏返りにくくするためぐにゃぐにゃにするなど、子供ながらにめんこの性能を変化させたりする。
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[編集] ルール
- 地面にめんこを置く
- 別の者が別のめんこを叩きつける
多くの場合、以上の競技手順は同じだが、あらかじめ地面に置かれた方の所有権の移転に関わる勝敗の決め方が、地方や集団によって異なる。所有権の移転がなされる場合の代表例を以下に列挙する。
- あらかじめ地面に置かれためんこが「裏返る」。
- あらかじめ地面に置かれためんこの「下を通過する」。
- あらかじめ地面に置かれためんこが、規定の範囲(枠で囲った範囲など)よりも「外に出る」。
地面に置くめんこの枚数は1枚の場合もあるが、複数の参加者が1人1枚、または、参加者1人2枚など、様々である。
また、めんこの大きさに大小があり、子供にとって欲しい図柄が異なるので、自分の欲に任せて明らかに不当なルールを適宜つける例が横行する。
[編集] 名称
地域によって「めんこ」の名称は異なる(太字は高アクセント)。
[編集] めんこの図柄
[編集] 表面
表面には、その時代の人気のあるものが図柄として用いられる。力士、野球選手などのスポーツ選手が描かれた時代もあり、一種のブロマイドのようなものであった。その後は怪獣、怪人なり、ロボット、ヒーローが多色で印刷されていることが多い。
[編集] 裏面
裏面は紙の素地か、単色で印刷されていることが多い。裏面に描かれる物には、じゃんけん、トランプのカード、武器などが描かれており、その図柄を用いても工夫によって遊ぶことが出来るようにされている。
[編集] その他
めんこは大半が紙製だが、一時期金属製のものが流通したことがある。金属製のめんこは何度も使用すると変形が起こり、図柄も歪む。不細工な顔を意味するおかちめんこはこの歪んだめんこの図柄に由来する言葉である。
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