わら半紙
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わら半紙(わらばんし)は、稲藁を原料に作成される紙。小学校などの教育現場で多用されていた。現在ではわら半紙と呼んでいるが、木材(主に針葉樹)をすり潰した機械パルプを原料に作られる事が多く、中質紙とも呼ばれる。
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[編集] 特徴
表裏があり、表は比較的平滑であるが裏はざらざらしている。
上質紙と比べ白色度に劣り、リグニンを除去していないため比較的短期間で黄色く変色する。このため一般に長期間の保存には適さない。また、シャープペンシルなどの鋭利な筆記具を用いると破れやすいという欠点をもつ。
反面、収穫後の稲藁を原料としているため木材パルプより環境負荷が小さく、また上質紙より軽くやわらかいため、紙の縁で手を怪我する危険性が低いという特長をもつ。
[編集] 用途
上記の特長から、教育現場で児童生徒に配布するプリントなどに多用される。一部の学校では、試験際にも問題の紙が使用される。
[編集] 入手方法
学校への納入を行っている文房具店や、多くの種類の紙を扱っている包装用品店などで入手することが可能。ホームセンター等での入手はほぼ不可能である。 個人で購入する場合、上質紙よりも割高になることが多い。