アオゲラ
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アオゲラ | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Picus awokera Temminck, 1836 |
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英名 | ||||||||||||||||
Japanese Green Woodpecker | ||||||||||||||||
亜種 | ||||||||||||||||
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アオゲラ(緑啄木鳥、学名 Picus awokera)は、キツツキ目キツツキ科に分類される鳥。
目次 |
[編集] 特徴
体長 30cm ほどで、ヒヨドリより少し大きめ。背が緑色がかった褐色で、頬と後頭部に入る紅色が特徴。またオスは後頭部の紅色部分が頭頂部まで続くことで判別できる。
北海道などに分布するヤマゲラに似るが、本種は腹部に斑点が入るところで判別できる。
[編集] 分布
低山から高山帯にかけての森に分布するが、常緑広葉樹林を好む傾向があり、針葉樹林や高山帯では少なくなる。
[編集] 生態
食性は雑食だが、樹皮をつついて中に潜む虫を捕食したり、地面に降り歩いてアリやクモなどを捕食することも多い。また木の実なども食べることがある。
地鳴きは「キョッキョッ」「ケレケレ」など。番い形成期から繁殖期にかけてはドラミングも行う。
[編集] Sibley分類体系上の位置
Sibley-Ahlquist鳥類分類 |
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キツツキ下目 Picides
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[編集] Status
[1] LEAST CONCERN(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
[編集] 亜種
[2] 基亜種アオゲラ P. a. awokera を含め、下記の 3亜種が記載されている。一般に、南に分布する亜種ほど色が濃くなる傾向があるとされるが判別しにくい場合もあり、分布によって分類されることが多い。
- アオゲラ
- P. a. awokera (Temminck, 1836) - 本州に分布する。
- カゴシマアオゲラ
- P. a. horii (Taka-Tsukasa, 1918) - 四国・九州に分布する。
- タネアオゲラ
- P. a. takatsukasae (Kuroda, 1921) - 屋久島・種子島に分布する。
[編集] 参考文献
- ^ IUCN Red List of Threatened Species: Picus awokera
- ^ (PDF) アオゲラの亜種分類基準の再検討と新たな分類基準の設定、太田貴大(京都大学農学部森林生物学研究室)
カテゴリ: Least concern | キツツキ目 | 日本の留鳥