アタオコロイノナ
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アタオコロイノナとは、マダガスカル島の南西部に伝えられる神話の神である。名前の意味は「なんだか変てこりんな物」ということ。
[編集] アタオコロイノナの伝説
太古の昔、ヌドリアナナハリという神が、息子であるアタオコロイノナを、地上に生物を創造できるか調査をさせに遣わした。ところがアタオコロイノナが地上に着くと、あたりは酷熱で包まれており、驚いた彼は地中に潜って行ってしまった。こうしてアタオコロイノナは行方不明になってしまい、これがアタオコロイノナと呼ばれることになった所以である。
[編集] 北杜夫との関係
作家の北杜夫の著作「どくとるマンボウ航海記」の冒頭部分で紹介され、アタオコロイノナの名前は日本でも少し定着した。その他の北杜夫の著作でもアタオコロイノナは登場する。
[編集] 参考文献
北杜夫『どくとるマンボウ昆虫記』、新潮文庫、昭和41年