アルフレッド・ヴェイル
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アルフレッド・ルイス・ヴェイル(Alfred Lewis Vail、1807年9月25日 - 1859年1月18日)はニュージャージー州モーリスタウン(Morristown)出身のエンジニア。モールス(Samuel F.B. Morse)の電信実験に協力した。俗に「ベル系」または「ベル・システム」と呼ばれるアメリカの電話事業の原型を完成させたセオドア・ニュートン・ヴェイル(Theodore Newton Vail)は従兄弟にあたる。
1836年、ニューヨーク市立大学を卒業して間もなくモールスと出会い電信実験に興味を持ったヴェイルは発明の権利を分かち合う見返りとして特許獲得の費用を負担する事、実験装置の開発に協力する事をモールスに申し出る。この結果、鉄工所を営んでいたヴェイルの父親による経済的支援の下で、モーリスタウンの工場において三人目の協力者である化学者のゲイル(Leonald.D.Gale)と開発チームが結成され1838年1月6日に公式に電信実験に成功。
1844年3月24日に、アメリカ合衆国議会が承認し費用を供出したワシントンD.C.-ボルチモア(Baltimore)間の公開電信実験においてモールスに協力したヴェイルはアメリカ最初の電文である「What hath God wrought」(神の作り給いし業)を受信して電信実用化を証明した。この後もモールスと電信について研究していたが、やがて興味を失い手を引いている。生誕の地であるモーリスタウンにて没す。
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