アンドリュー・パーカー・ボウルズ
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アンドリュー・パーカー・ボウルズ (Colonel Andrew Henry Parker Bowles OBE, 1939年12月27日 - ) はイギリスの退役陸軍将校。イギリス王室の皇太子チャールズの妻である現コーンウォール公爵夫人カミラの元夫である。
彼は第6代マックルズフィールド伯爵の曾孫であるデレク・ヘンリー・パーカー・ボウルズの息子として生まれた。母はカトリック教徒のアン・デ・トラフォードであり、彼女は億万長者であるサー・ハンフリー・デ・トラフォードの娘である。 アンドリューの名付け親がエリザベス女王とその母であるとの噂があったが、1940年2月13日のタイムズに掲載された彼の洗礼記録には言及が無い。成長した彼はベネディクティン・アンプルフォース・カレッジとサンドハースト王立陸軍士官学校で教育を受けた。 1973年にカトリックの教義に乗っ取ってカミーラ・ローズマリー・シャンドと結婚式をあげた。その後夫婦は二人の子供トムとローラを生んでいる。二人はカトリックとして教育を受けており、ローラはシャフツベリーのセント・マリーズで、トムはイートン・カレッジに入学している。
夫婦は1995年に離婚した。一年後彼は長年の愛人であったローズマリー・ピットマンと結婚した。ローズマリ(旧姓ディクソン)はヒュー・ピットマン中佐の元妻であり、彼はピットマン・システムの発明者であるサー・アイザック・ピットマンの子孫でダイアナ妃の伯父である第5代フェルモイ男爵エドムンド・フェルモイの義理の兄弟であった。アンドリューとローズマリー夫妻は2005年4月9日に行われたチャールズ皇太子とカミーラとの結婚式に出席している。パーカーは1960年に王室騎馬隊に入隊した。1965年頃にはニュージーランド総督のサー・バーナード・フェルガッソンの副官となった。1967年から1969年の間は王立近衛騎馬連隊の副隊長 (Adjutant) を務めている。連隊は1969年にブルーズ・アンド・ロイヤルズ(ライフガード連隊と近衛騎兵第2連隊を構成する)へと改組され、翌年1970年までその副隊長を務めている。1971年12月には少佐に昇進した。1972年にはB騎兵大隊の隊長を努めた。1980年6月30日に中佐に昇進した。
1981年から1983年までは王室騎馬隊騎乗部隊 (Household Cavalry Mounted Regiment) の司令官 (Commanding Officer) となった。1987年から1990年までは中佐およびエリザベス女王付き武官となった。1990年に准将へと昇進し、英国陸軍獣医団 (Royal Army Veterinary Corps) を1991年から1994年まで率いた1994年に退役した。