アンリ・ラヴィーナ
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ジャン=アンリ・ラヴィーナ(Jean-Henri Ravina, 1818年 – 1906年)はフランスの作曲家、ピアニスト。ボルドー生まれ。
パリ音楽院でピアノを学んだ。ピエル・ジョゼフ・ギョーム・ジメルマン門下生で、シャルル=ヴァランタン・アルカンと同門であった。作品はピアノ協奏曲と120作ほどのピアノ作品しかなく、ショパン以上に徹底したピアニスト=コンポーザーであった。
初期はチェルニーからタールベルクの音楽語法をやみくもに高速化した一種の無窮動的な作風ばかりが続くが、音域はかなりの部分で固定されており初期ロマン派の延長線上の志向であったことがうかがえる。確実にショパン、シューマン、リストなどに影響を与えたことが確認されている。12の演奏会用練習曲や25の性格的練習曲の一部の作品では、現代はおろか当時のアクションでは絶対に演奏不可能なパッセージが曲尾まで続く。この路線を受ける形でアルカンは技巧を継承したことになる。
中期以降は売りであった速度を落とし、教育目的用の作品や編曲あとはサロンピースがほとんどとなった。「100の前奏曲」は世界で初めて前奏曲が100揃った作品であり、多くの作品は数秒で終わる。かつての覇気にとってかわって貴族的な趣味の演出に努めている。
生涯にわたって平明な和声法を用い、最晩年の20世紀に入ってもなお、通俗的な表現方法をとり続けた。
[編集] 主要作品
[編集] ピアノ作品
- 12の演奏会用練習曲 Op.1
- 25の性格的練習曲 Op.3
- 優雅なロンド Op.4
- 3つのカプリス Op.6
- ワルツ Op.7(4手)
- 演奏会用作品 Op.8
- ディヴェルティメント Op.10
- 4つの小品(大ワルツ第一番、大ワルツ第二番、マズルカ第二番、舞曲) Op.11
- マズルカ Op.12
- ノクターン Op.13
- 12の様式と完成の練習曲 Op.14
- ディヴェルティメント第2番 Op.16
- 村のロンド Op.17
- 無窮動 Op.18
- ロンド・ポルカ Op.20
- シチリエンヌ Op.21
- エレジー Op.22
- 主題と変奏 Op.23
- バルカロール Op.24
- 無言歌 Op.27
- マウーラ Op.32
- ヴィラネッル Op.33
- ある夢 Op.36
- 乾杯の歌 Op.37
- 流浪の歌 Op.39
- 最初の告白 Op.40
- 優しい想い Op.41
- 皇帝行進曲 Op.43
- バラード Op.44
- ライエール Op.45
- イディール Op.46
- ベルジェリー Op.48
- 祈り Op.51
- ハバネラ Op.52
- 鳥 Op.53(4手)
- 魔術師 Op.54(4手)
- 幸福な日 Op.55
- 夕べの愉しみ Op.57(4手)
- 25の練習曲集 Op.60
- 魔女 Op.61
- 小さなボレロ Op.62bis (4手)
- ロシアの想い出 Op.64
- ル・シャルム Op.65
- ないしょ話 Op.66
- バッカナーレ Op.68
- チロリエンヌ Op.69(6手)
- 亡き子よ! Op.70
- みじかいお話 Op.71
- 対話 Op.74
- 星の夜 Op.76
- 12の練習曲 Op.78(4手)
- 愛の涙 Op.79
- 収獲の歌 Op.80(4手)
- 鈴 Op.81
- 序奏とエール・ド・バレエ Op.82
- 12の芸術的練習曲 Op.83
- アンダンティーノ Op.84
- リタ Op.87
- 即興曲 Op.88
- ヌビエンヌ Op.91
- 孤独 Op.92
- 古典的なアレグロ Op.94
- 3つの無言歌 Op.95
- メヌエット Op.100
- 誘惑 Op.101
- 帆かけ船 Op.102
- 学徒の合唱 Op.103
- 煙突掃除夫 Op.104
- 蝶々 Op.109
- 100の前奏曲 Op.110
- ファンファーレ Op.111
- コンソレーション Op.112
- カンティレーヌ Op.113
- 悲しい想い Op.114
- ディヴェルティメント第3番 Op.115
- 12の表現的練習曲 — 最後の練習曲集(1903)
[編集] ピアノ協奏曲
- ピアノ協奏曲 Op.63
カテゴリ: フランスの作曲家 | フランスのピアニスト | 1818年生 | 1906年没