アーカム・アサイラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アーカム・アサイラム(Arkham Asylum)は、バットマンの活躍するゴッサム・シティの近くに存在する、架空の精神病院。「アーカム精神病院」と表記されることもある。
正式名称はThe Elizabeth Arkham Asylum for the Criminally Insane。
[編集] 概要
H・P・ラヴクラフトに影響を受け、デニス・オニールが考案。そのバックストーリーのほとんどは1980年代にレン・ウィーンが考えた。初出は「Batman」#258。
バットマンに登場する犯罪者は、正気を失った者が大半で、彼らは刑の執行を受ける代わりに、ここに収容されるのが常である。コミックでは、バットマンは殺人を犯さないルールに従っているため、いかな凶悪犯も生きながらえるというジレンマに陥っている。そのためのギミックとしてこの病院は設定されている。精神病院であるものの、ジョーカーを始め更正した者は皆無である。なお正気な犯罪者に対しては、ブラックゲート刑務所なる通常の収容施設がある。
[編集] 従業員
創設者は医師アマデウス・アーカム。正式名称のエリザベスとは彼の狂死した母の名である。彼が治療にあたった犯罪者に妻と娘を殺害されたことから、徐々に狂気に陥いる。数年後、治療中の事故に見せかけ、その犯罪者を殺害。その後、完全に異常をきたし、患者として収容される。病院地下で自らの爪と血で呪法陣を描き狂死した。現在はその甥であるジェレマイア・アーカムが責任者を務める。他にハーレイ・クィンの前身であるカウンセラーのハーリー・クインゼルや悪党ロックアップとなった暴力看守ライル・ボルトンなどが勤務していた。