イフリート~断罪の炎人~
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この「イフリート~断罪の炎人~」は、まだ完結していない作品や番組に関する項目です。ある程度ストーリー・番組内容がまとまってから編集するようにしてください。 |
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『イフリート~断罪の炎人~』は、吉田正紀の漫画。2007年2・3合併号から週刊少年サンデーで連載されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
- プロトタイプ版の読み切りとして、週刊少年サンデー2004年43号に掲載された『断罪の炎人』を持つが、短期集中連載「グランドライナー」の発表というブランクを置いた後の連載化となった。プロトタイプ読切発表→別作品での短期連載→正規連載という、新人作家の作品では珍しいプロセスを辿った作品。
- 週刊少年漫画誌掲載である事から『DEATH NOTE』と比較されやすいが、心理サスペンス物というよりは『職業・殺し屋。』『必殺シリーズ』などの「法で裁けぬ、晴らせぬ怨みを依頼者から引き受け成敗する」という「仇討ちもの」としての傾向が強い。時代劇や青年漫画ではよく見られる古典的コンセプトであるが、近年の少年漫画としては珍しい題材。
[編集] あらすじ
東京の片隅にある、小さな喫茶店。そこでは明るい看板娘・ニナミと、寡黙な青年・ユウが、マスターである源三郎のもと、給仕に精を出している。しかし彼らには、法で裁く事の出来ない犯罪者を殺害する殺し屋という裏の顔があった。身から放つ1000度の業火で罪人を焼き尽くすユウと、-200度の冷気で外道を凍死させるニナミ。何者かによる人体改造により、望まぬ身体を手にしてしまった2人は、復讐の為嘱託殺人組織『咎人会』の断罪者として生きる事を誓う。
力無き者の叫びを聞きつけて、今宵も咎人達による、断罪の宴が始まる――。
[編集] 登場人物
[編集] 主要人物
- ユウ
- 主人公。何者かに体を改造され、以来感情が高ぶると体温が1000度ほどに上昇してしまう。また、激しい運動をしても体温は上昇する。放置すると自身が溶けてしまう為、体を冷やしてくれるニナミと一緒でなければ生きられない。その為、寝る時は人間サイズの冷蔵庫みたいなものの中で寝ている。体を改造した者へ復讐する為、殺し屋をして情報を集めている。全身に無数の傷跡があり、そこから放熱しているような描写がある。また非常に打たれ強く、殴られたぐらいでは動じない。
- 普段は体温を上昇させない為に無口・無表情を保っているが、本人が自称している通り頭に血が上りやすい性格で、外道な連中(標的)を目にすると我を忘れてしまう事が多々ある。本質的には他者を労わる心優しい性格だが、その為に殺し屋である自分に対して自己嫌悪に陥る事もある。子供っぽい一面もあり、あまり見慣れないものを見ると多少興奮する。ニナミに対しての恋愛感情はない模様。
- ニナミ
- ヒロイン。ユウと同じく殺し屋。何者かに体を改造され、じっとしていると体温がマイナス200度ほどに低下するようになってしまった。そのままでは体が内側から凍り付いてしまう為、体を温めてくれるユウと一緒でなければ生きられない。ニナミも同様に特殊な箱(ユウの箱が「冷蔵庫」なのに対し、ニナミ曰く「オーブングリル」)の中で寝ている。車の中で寝た為に、運転していた源三郎が凍死しそうになった事も。
- 体温を下げない為にテンションを上げていつも騒いでいるが、一旦キレるとまさしく氷の様に冷えた性格となる。羞恥心が若干欠如しているらしく、ユウの寝床に潜り込んだり胸を見せたりしている。ユウに好意を持っているようだが、それが恋愛感情なのかは不明。体温を上げる為、辛いものや暖かいものをよく食べているが、それを差し引いても食材選択のセンスはかなりズレている模様。その為、ニナミの手料理を食べたせいで気絶した者もいる。しかし、ちゃんと真面目に作れば美味いらしく、料理が下手という訳でもないようだ。
- 源三郎(げんざぶろう)
- ユウとニナミの現在の保護者。普段は喫茶店のマスターだが、裏の顔は関東咎人会からの仕事を請け負う殺し屋。復帰後の咎人会でのポジションを確保する為か、依頼料は比較的安値で取引する事もある。10年前に1度引退したが、ユウとニナミの為か、復帰した。怒ると結構怖い(ニナミは絶望の目をしていた)。仕事ではハッキングや通信妨害等のサポート担当。
[編集] 咎人会
- 支部長(しぶちょう)
- 咎人会関東支部の支部長。常に微笑を絶やさず礼儀正しい人物に見えるが、水面下では源三郎を試したり、咎人会ではご法度の殺人勧誘を行っている節があり、考えの読めない人物。虚偽の依頼に憤怒し依頼者を惨殺、かなりの実力者である事が窺い知れる。
- 鈴蘭(すずらん)
- 関東咎人会の殺し屋である女性。源三郎とは10年以上前からの知り合いで、彼の復会を手伝うなど、咎人会の人間の中では最も源三郎と仲が良い。ちなみに愛車はトヨタ・スープラ。
- 百舌丸(もずまる)
- 八車に信頼されている人間の一人。
- 『感情が入りそうな仕事は決して引き受けない。』という仕事で生き延びるための信念を持つ。
- 「光の姫君」(ひかりのひめぎみ)
- 咎人会本部にいるという天才で、瞬時に依頼の可能性を判断する事が出来る。支部長ですらその姿を見た事がない。性格は気まぐれらしい。プロトタイブ版読み切りの『断罪の炎人』に登場するキャラクターとシルエットが似ている。
[編集] 依頼者と標的者
- 袖崎 友和(そでさき ともかず)
- 袖崎貿易社長。会社の荷物に細工して麻薬と銃の密輸をしており、それを知ってしまった女性社員を側近の米川と三宅に命じて殺害させる。殺害された女性社員の母の依頼により、ユウとニナミに側近と共に裁かれる。
- 垣原 英一郎(かきはら えいいちろう)
- 不動産会社社長。3年前、妻がひったくりに遭い、追いかけたところ逆ギレされて殺される。その後3年間は耐えてきたが、ついに耐えられなくなり、妻を殺した武藤心平の殺害を決意。殺害に失敗した時の為に咎人会にも依頼する。結局殺害には失敗し、返り討ちに遭い武藤に殺される。
- 武藤 心平(むとう しんぺい)
- 金持ちの息子。上記の通り3年前垣原の妻を、先日垣原を殺害した罪によりユウにより裁かれる。
- 横山 真義(よこやま まさよし)
- 国立医療研究センターのセンター長。健康な患者を重病人に仕立ててセンターに送らせ、その臓器を売って金にしていた。患者の1人、七倉麻里もそのやり方で病気に見立てて殺される。麻里の死に違和感を感じた麻里の姉はセンターに研修して臓器売買の証拠を掴むが、横山の研修生によって証拠の入った封筒を奪わる。横山と研修生は念の為に七倉を口封じしようとするが、ユウが助けに入り止められる。その事で自分の無力さを感じた七倉は咎人会に横山の殺害を依頼。一方、ユウが暴れた事により自分の身の危険を感じた横山は、研修生を始末してプロの用心棒を雇い逃亡を企てるが、用心棒もろともユウとニナミに裁かれる。
- 梅木 武司(うめき たけし)
- 会社員。同僚の前田と車を運転している時に、事故を起こし人を殺してしまう。前田が事故により意識不明なのをいい事に、前田に罪をなすりつけ、前田の彼女である未央に自分の彼女になるのなら損害賠償の件は無しにしてもいいと持ちかけるが、未央はそれを拒む。そうこうしているうちに肝心の前田の意識が戻ってしまったので、前田を殺害。梅木が前田に罪をなすりつけた上に殺した事を偶然知った未央は、咎人会に梅木の殺害を依頼。女の幸せを奪った外道としてユウではなくニナミによって裁かれる。
- 八車(はちぐるま)
- 針で人を殺す針使いの男。今は咎人会を引退して息子夫婦と牧場で暮らしていたが、青木岳に息子夫婦を殺されたため、信頼できる者、『源三郎』・『鈴蘭』・『百舌丸』のいずれに頼むつもりだったが結局、百舌丸が降り源三郎・鈴蘭に依頼した。源三郎には「ハチ公」と呼ばれている。
[編集] 用語解説
- 関東咎人会(かんとうとがびとかい)
- 法で裁く事の出来ない犯罪者を殺害する組織、咎人会の関東支部。
- 依頼はインターネットの掲示板等で受け付け、組織の人間が依頼人に接触して依頼を受け、依頼人の記憶は催眠術等の類で消しているようである。
- ちなみに依頼内容が虚偽のものだった場合、依頼は破棄され依頼人本人が抹殺される。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
週刊少年サンデー連載中の漫画作品
カテゴリ: 未完の作品 | 書きかけの節のある項目 | 漫画関連のスタブ項目 | 漫画作品 い | 週刊少年サンデー