イヨマンテの夜
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イヨマンテの夜は、歌謡曲の題名。「イヨマンテ」とはアイヌ語で「送り儀式」のことで、「熊祭り」の字を当てることも多い。
NHKのラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の劇中の演奏曲として1949年発表される。作曲は古関裕而。レコード化にあたり、ドラマの脚本を書いた菊田一夫が後から歌詞を加えた。アイヌに題材を採ってはいるが、実際のアイヌの儀式や伝統曲とはかけ離れた面も多い。「アーホイヨー」の歌い出しは雄叫びにも似て、伊藤久男が朗々と歌い上げる。男性的な歌謡曲の典型で、NHKのど自慢では長らく声量自慢の年配者の歌う姿が見られた。
アイヌを題材にした歌謡曲としては他に映画版『君の名は』第二部の主題歌『黒百合の歌』がある。作詞、作曲は同じく菊田・古関コンビで、織井茂子の歌でレコード化された。
[編集] 関連項目
- イオマンテ(イヨマンテ)
- 梅垣義明
- ビートたけしのお笑いウルトラクイズ