インスタント・カーマ
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インスタント・カーマ(Instant Karma!)は1970年にジョン・レノンがプラスティック・オノ・バンド名義で発表した最後のシングル曲である。(B面はオノ・ヨーコ作の曲誰が風を見た)
この曲のプロデュースはフィル・スペクターに依頼、ジョンはオールド・ロック調にアレンジしてくれと注文をつけた。フィルは言われたとおりにプロデュースし、結果、オールド・ロック調に仕上がった。これをいたく気に入ったジョンは、以降サムタイム・イン・ニューヨーク・シティまでフィルとの共同プロデュースでソロ・アルバム、もしくはシングルを製作していくことになる。ジョンにスペクターの起用を薦めたと言われるジョージ・ハリスンもギターで参加している。なお、ヨーコによるとこの曲はレコーディング当日の朝にジョンが作曲し、夕方から実際に録音を開始して深夜には完成。その全てをわずか1日で済ませたという。
内容はロック版のお経といえるもの。ちなみにジョンはプラスティック~名義の第4・5弾としてホワッツ・ザ・ニュー・メリー・ジェーン、ユー・ノウ・マイ・ネームを予定していたが、結局頓挫したためプラスティック~名義ではこれが最後となってしまった。(※ 以降のソロ曲は「ジョン・レノン&プラスティック・オノ・バンド」または「ジョン・レノン」名義で発表されることとなったため。)