インドリクガメ属
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?インドリクガメ属 | |||||||||||||||||||||||||||
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インドリクガメ属(印度陸亀属、Indotestudo)は、爬虫綱カメ目リクガメ科に属する生物分類項の1つ。模式種はエロンガータリクガメ。
目次 |
[編集] 分布
- I. elongata エロンガータリクガメ
中国南部、インド北東部、カンボジア、タイ、ベトナム、マレーシア(マレー半島北部)、ミャンマー、ラオス
- I. forstenii セレベスリクガメ
インドネシア(スラウェシ島北部、ハルマヘラ島(絶滅?))固有種
- I. travancorica トラバンコアリクガメ
インド南西部固有種
[編集] 形態
最大種はエロンガータリクガメで最大甲長36cm。背甲は成体は上から見ると細長い。縁甲板の後部は幼体では鋸状に尖ってはいるが、成長に伴い滑らかになる。 頂甲板はエロンガータリクガメにはあるが、他の2種はないかあるとしても小型。
前肢は棍棒状。繁殖期にオスは頭部がピンク色に染まることがある。
[編集] 生態
森林や草原に生息する。雨季は活発に活動するが、乾季は薄明時に活動する。林床に生息するからか強い光を嫌う傾向がある。
食性は植物食の強い雑食性で植物の葉、果実、花、キノコ、陸棲の貝類、動物の死骸等を食べる。
繁殖形態は卵生。繁殖期になるとオスは鳴き声をあげ、メスに体当たりしたり噛みつくといった求愛行動を取る。
[編集] 分類
- Indotestudo elongata エロンガータリクガメ Elongated tortoise
- Indotestudo forstenii セレベスリクガメ Celebes tortoise
- Indotestudo travancorica トラバンコアリクガメ Travancore tortoise
[編集] Status
- ワシントン条約付属書II類
[編集] 人間との関係
現地では食用とされることもある。環境破壊や食用の乱獲により、生息数は激減している。
日本には以前に比べ流通量が減ったもののペット用として輸入されている。主に野生個体が流通する。トラバンコアリクガメは野生動物の流通を規制しているインドの固有種のため流通はしていないと思われる。 飼育にあたっては野生個体が多いため寄生虫の駆虫や、低温と乾燥に気をつける必要がある。
[編集] 関連項目
カテゴリ: リクガメ | 動物関連のスタブ項目