ウィリアム・キャヴェンディッシュ=ベンティンク (第6代ポートランド公爵)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第6代ポートランド公爵ウィリアム・ジョン・アーサー・チャールズ・ジェームズ・キャヴェンディッシュ=ベンティンク(William John Arthur Charles James Cavendish-Bentinck, 6th Duke of Portland 、1857年12月28日 - 1943年4月26日)は、イギリスの貴族。イギリス枢密院顧問官、ガーター勲章叙勲者。アーサー・キャヴェンディッシュ=ベンティンクとその最初の妻エリザベス・ソフィア・ホーキンズ・ホイットシッドの息子。妻はウィニフレッド・アン・ダラス=ヨーク。
元々貧乏な下級士官だったが、25歳の時に従兄のジョン・キャヴェンディッシュ=スコット=ベンティンクが死亡したためポートランド公爵を継いだ。彼の死後、ポートランド公爵位は息子のウィリアム・アーサー・ヘンリー・キャヴェンディッシュ=ベンティンクに受け継がれた。
[編集] 関連項目
- セントサイモン - ウィリアム・キャヴェンディッシュ=ベンティンクの所有馬。1883年にふとしたきっかけで手に入れた。セントサイモンはサラブレッドの血統史を塗り替える程の種牡馬で、ウィリアムに24万ポンドもの大金をもたらした。
- カーバイン - オセアニアの歴史的名馬。ウィリアムがオーストラリアから13000ギニーで輸入。イギリス中でセントサイモンの血が溢れる中、関係がないオセアニアの名馬を輸入し窮地を打開しようとした。一説にはラフレッシュ(セントサイモン×トクソフィライト)の逆配合を試みようとしたと言われる。結局窮状を打開する事はできなかった。しかしこの馬を輸入した事は、後世サラブレッドの血統に重要な意味を持つ事になる。