ウィリアム・ベバリッジ
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ウィリアム・ヘンリー・ベバリッジ(William Henry Beveridge、1879年-1963年)は、イギリスの経済学者。1942年に発表された「社会保険と関連サービス」(ベバリッジ報告として知られる)と題された報告書は、第二次世界大戦後のイギリスだけでなく、日本を含む先進諸国の社会保障制度の構築に多大な影響を与えた。
国家公務員生活の後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の学部長、オックスフォード大学ユニバーシティ・カレッジの学寮長などを務め、政府の委員会に多数関わり「ゆりかごから墓場まで」を目標としたイギリスの社会保障や雇用施策の充実に貢献。思想的・学問的にフェビアン協会のウェッブ夫妻、経済学者ジョン・メイナード・ケインズに多大な影響を受けた。