ウェブ標準
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ウェブ標準とは、W3Cが勧告しているWWW関連の規格のことである[1]。特にウェブサイト製作に関わるHTMLやCSS、DOM、WCAG等のことを言う。
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[編集] ウェブ標準の必要性
インターネットを用いたWWWという情報空間で情報交換を行うためには共通の言語を用いる必要がある。また、あらゆる人間が等しくWWWを活用するためには、そこにある情報へのアクセシビリティを確保する必要もある。これらを実現するためには、ウェブ標準に準拠したウェブサイトを製作することが肝要である。
[編集] ウェブ標準の啓蒙が行われている背景
ウェブ標準の必要性で述べたようにウェブ標準に準拠したウェブサイトを作成することは必要であるといえる。しかし、1990年代末期、Webブラウザを作成していた各社が第一次ブラウザ戦争に勝利することを目的にHTMLを独自に拡張してしまった。そして、ウェブサイト製作者も特定のWebブラウザだけでの閲覧を前提としたウェブサイトを製作しはじめてしまった。そのような風潮であったため、ウェブデザイナーですらウェブ標準に対して無関心であった[2]。
このような状況を打破するためにウェブスタンダードプロジェクトをはじめとする組織やウェブ標準が必要であると考える個人によって、ウェブ標準の啓蒙が行われていった。また、障害者や高齢者の社会参入の障壁を取り除くためにバリアフリーの考え方が広まったことやはじめから障壁を作らないようにするユニバーサルデザインの流行もウェブ標準の啓蒙が行われる一因であった。
[編集] ウェブ標準の定義の揺れ
2006年9月現在、ウェブ標準の明確な定義は存在しないといえる。そのため、ウェブ標準の定義は各人の考えによって揺れがあることが現状である。例えば、本項の定義とは異なるが、ISOによるISO/IEC 15445:2000を用いた場合でもウェブ標準に準拠しているということも可能である。
[編集] 脚注
- ^ ウェブスタンダードプロジェクトの用いている定義。http://www.webstandards.org/about/ を参照のこと。
- ^ もちろん例外も存在し、そのものたちがウェブ標準の啓蒙を進めた。
[編集] 関連項目
- ウェブスタンダードプロジェクト
- HyperText Markup Language
- Extensible HyperText Markup Language
- Cascading Style Sheets
- Document Object Model
- Web Content Accessibility Guidelines
- Extensible Markup Language
- Acid2
- アクセシビリティ
- 推奨ブラウザ
- CSS Nite