ウォルター・アダムズ
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ウォルター・アダムズ(Walter Sydney Adams,1876年12月20日 - 1956年5月11日) はアメリカ合衆国の天文学者である。スペクトル型から絶対等級をもとめ、恒星までの距離を求める方法や金星の大気の研究や、白色矮星の確認などに功績をあげた。
宣教師の両親のもとで シリアのアンティオケイアに生まれ、1885年にアメリカに戻った。ダートマス大学 を卒業した後、ヤーキス天文台に入り、ウィルソン山天文台の設立に協力し、1921年からウィルソン山天文台副所長を、1923年から1946年までは所長を務めた。太陽スペクトルの研究から、恒星までの距離を測定する方法をArnold Kohlschutterとともに発見した。また、Theodore Dunham Jr.と金星の大気の研究をおこなった。1915年からはシリウスの伴星の研究をはじめ、シリウス伴星が白色矮星であることを確認した。
[編集] 受賞歴
- イギリス王立天文学会ゴールドメダル (1917年)
- ヘンリー・ドレイパー・メダル (1918年)
- ブルース・メダル (1928年)
- ヘンリー・ノリス・ラッセル講師職 (1947年)
[編集] 命名
- 小惑星:(3145) Walter Adams
- 月のクレータ:アダムス( ジョン・クーチ・アダムスとチャールズ・ヒッチコック・アダムスとの功績を記念)
カテゴリ: アメリカ合衆国の天文学者 | 1876年生 | 1956年没