ウクライナの大統領一覧
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ウクライナの大統領一覧(ウクライナのだいとうりょういちらん)
ウクライナの大統領は、国家元首である。大統領の任期は5年で、2期を超えて再選されることはない。副大統領職はなく、大統領席が空席の場合、首相が暫定的に権限を行使する。
ウクライナの大統領制は、フランス、東欧諸国をモデルとしているが、これらの国と異なり、議会(最高会議)の解散権を事実上有していない。また、首相の任命に際しては、最高会議(ヴェルホーヴナ・ラーダ)の同意が必要であり、最高会議が採択した内閣総辞職に関する決議は、大統領に対して強制力を有する。
- 初代:レオニード・クラフチュク(1991年 - 1994年)
- 2代:レオニード・クチマ(1994年 - 2005年)
- 3代:ヴィクトル・ユシチェンコ(2005年 - )
なお、しばしばウクライナ国民共和国の大統領ムィハーイロ・フルシェーウスィクィイ(ミハイール・フルシェーフスキイ)をウクライナ最初の大統領であると看做す。これは、現代のウクライナが同共和国の後継国家であるという位置づけがなされているためである。ヴォロドィームィル・ヴィンヌィチェーンコ(ヴラジーミル・ヴィンニチェーンコ)やシモン・ペトリューラも「大統領」と呼ばれることもあるが、同共和国で正式に大統領に就任したのはフルシェーウスィクィイひとりである。また、ウクライナ国のパーヴェル・スコロパーツキイは自ら「全ウクライナのヘーチマン」(ウクライナ・コサックの頭領)を名乗ったが、正式に大統領とはなっていない。ソ連(ウクライナ社会主義ソビエト共和国、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国)時代の元首に関しても、大統領とは呼ばれない。