エルバサン
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エルバサン(Elbasan)はアルバニアのエルバサン州エルバサン県に位置する都市。エルバサン州の州都である。人口は約10万人(2003年)。
シュクンビン川沿いに位置し、農業が盛んである。たばこ、オリーブ、とうもろこしなどが生産される。住民の多くはイスラーム教を信仰する。近隣の都市としては、約30キロ北西のティラナ(首都)、20キロ北東のリブラシトなどが挙げられる。
ローマ帝国期に集落があったが、東ゴート人、ブルガール人、スラヴ人などの侵入によって荒廃した。その後、15世紀にオスマン帝国のメフメト2世によって都市が建設され、軍事拠点として重要な役割を果たした。19世紀よりバルカン半島でナショナリズムが高揚し、オスマン帝国からの独立機運が高まっていくと、エルバサンも独立運動の拠点となった。