エル・ジェム

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エル・ジェム(ラテン語:Thysdrus)はチュニジア、Mahdia Governorateの人口18,302人(2004年の国勢調査)の町である。 ここにはアフリカで最も印象的なローマ遺跡が眠る。

目次 1 歴史 2 名所・旧跡 2.1 円形劇場 2.2 その他 3 関連項目 4 外部リンク

[編集] 歴史

この都市はチュニジアのほとんどすべてのローマ人居留地と同様にカルタゴ人の居留地の上に構築された。 ローマ時代のThysdrusは、特に2世紀に、今日ほど乾燥していない気候の下で、輸出のために製造するオリーブオイルの中心として繁栄した。 この街は、現在もローマカトリックの肩書きである大司教の所在地であった。

3世紀はじめの円形劇場が構築された頃、Thysdrusはカルタゴに続くローマ帝国の北アフリカの第2の都市の座をHadrumetum(現代のスース)と競っていた。 しかし、238年に始まり、ゴルディアヌス1世のカルタゴの近くの彼の別荘での自殺に続く、不成功に終わった反乱のときに、皇帝マクシミヌス・トラクスに忠実なローマの軍隊が都市を破壊した。 この破壊は回復されなかった。

3世紀の破壊がどの程度のものであったかは知られていない。 恐らく、オクシリンコス（English）と同様の破壊が行われたものと思われる。

[編集] 名所・旧跡

[編集] 円形劇場

	エルジェムの円形闘技場 （チュニジア）
エルジェム:Thysdrusの円形劇場
（英名）	Amphitheatre of El Jem
（仏名）	Amphithéâtre d'El Jem
登録区分	文化遺産
登録基準	文化遺産(4),(6)
登録年	1979年
拡張年
備考	北緯35度17分47秒東経10度42分25秒
公式サイト	ユネスコ本部（英語）
世界遺産テンプレートを使用しています

エル・ジェムは、間違ってコロセウムと呼ばれることのある観客席35,000人の円形劇場（アンフィテアトルム）で有名である。この劇場より大きいものはローマのコロセウム(約45,000人)およびカプアの荒廃した劇場だけである。エル・ジェムの円形劇場は238年頃Thysdrusで皇帝と歓呼して迎えられた総督ゴルディアヌス1世の下のローマ人によって構築された。劇場は、恐らく剣闘士や「ベン・ハー」の中で描かれたような戦車レースのために使用された。円形劇場は未完成であった可能性もある。

17世紀まで、劇場はほぼ原型を保っていた。17世紀から、劇場の石材は、エル・ジェムの近くの村を構築するためやケルアンの大モスクのために使用され、オスマントルコとの戦闘において、トルコ人は、円形劇場から敵を追い出すために大砲を使用した。

円形劇場の遺跡は1979年に世界遺産と宣言された。

[編集] その他

流砂が、Thysdrusの市場都市とそれを囲む洗練された別荘を保存している。 考古学者の注意は発掘を必要としない劇場に集中している。 モザイクの床がいくつか見つかり公表された。しかし、発掘はほとんど試みられていない。

Thysdrusはパピルスの宝庫である。 エル・ジェムの気候は乾燥しているので、パピルスは大変よく保存されている。

[編集] 関連項目

• タプスス（English）

[編集] 外部リンク

• チュニジアのローマ時代のモザイク
• 旅行ガイド
• 円形劇場