エンジニアリングプラスチック
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エンジニアリングプラスチックとは、合成樹脂のなかで主に耐熱性が優れており、ある程度の強度を保てる物のことである。エンプラと略されることもある。さらに耐熱性・強度を増した樹脂をスーパー・エンプラと呼ぶ。技術的な分類というより、商業戦略上の分類という側面がある。
[編集] 概要
[編集] エンプラ
一般には耐熱温度100℃以上で、かつ、一定の機械強度を有する樹脂を「エンプラ」と呼ぶ。 代表的なものには、5大汎用エンプラとして知られている、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などがある。GF強化ポリエチレンテレフタレート(GF-PET)や超高分子量ポリエチレン(UHPE)もエンプラに分類される。
[編集] スーパーエンプラ
また、エンプラの中で耐熱温度150℃以上の樹脂を「スーパーエンプラ」と呼ぶ。 代表的なものには、ポリアリレート(PAR)、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、フッ素樹脂、液晶ポリマー(LCP)などがある。
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