オスカー・エンケル
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オスカー・エンケル(Enckell;1878年2月18日 – 1960年)は、フィンランドの軍人。中将。
フィンランド幼年団で教育を受け、ロシア帝国軍に入隊。日露戦争に従軍し、第2満州軍補給総監局先任副官補佐官となる。ニコラエフ参謀本部アカデミーを卒業。1907年4月から参謀本部の文書事務官補、1913年4月から文書事務官。その後、情報将校となり、1914年1月、イタリアに派遣された。
十月革命後、フィンランドに帰国し、フィンランド軍に入隊。1919年、沿岸防衛司令官。1919年~1924年、参謀総長となり、軍創設問題においてカール・グスタフ・エミール・マンネルヘイムの側近となった。1924年、退役。
冬戦争時、マンネルハイムの在ロンドン・パリ特別全権代表に任命され、英仏の義勇兵部隊編成問題に従事した。1941年~1944年、特別全権代表としてマンネルハイムの個人的委任事項を遂行。フィンランドの対独参戦後、1944年9月に退役。