オネエ言葉
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オネエ言葉(おねえことば)は、日本の男性同性愛者(ゲイ男性)の間で話される誇張された女言葉。すべてのゲイ男性が使うわけではなく、嫌うゲイも多い。
オネエ言葉を話すゲイをオネエ(お姉)と呼ぶことがある。ゲイ用語としてのオネエは、女性のファッション傾向を示すお姉系とは関係がない。オネエ言葉によって、皮肉・揶揄などの毒舌や、率直な物言い、くだけたニュアンスをオブラートに包んで表現することができることから、好んで使うゲイもいる。また、オネエ言葉は目上に使う敬語と丁寧語の境界がはっきりしていないため、年上の人や年下の人ともすぐに打ち解けることができるという。
かつての日本語では女性には特有の語尾表現が多く使われていた(「-だわ」「-わよ」など)が、現在ではすたれつつある表現であり、若い女性はほとんど使わなくなった。その中で、オネエ言葉は男性が同性愛であることを示す分かりやすい記号として機能している。