オフラインミーティング
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オフラインミーティングとは、ネットワーク上(オンライン)のコミュニティ(ネットニュース・電子掲示板・チャット・メーリングリスト・SNS等のインターネットコミュニティ、MMORPG、またはパソコン通信・草の根BBS等)で知り合った人々がネットワーク上でなく(オフライン)、現実世界で実際に集まって親睦を行うこと。オフ会、オフミ、オフ等と略される。
パソコン通信の黎明期においては、アマチュア無線用語を転用してアイボールミーティングと呼ばれることもあった。
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[編集] 概要
オフ会は、各コミュニティの主催者またはメンバー有志により企画立案・開催される。コミュニティ主催者の企画によるオフ会は、主に小規模・私的なコミュニティに多く見られる。参加人数はコミュニティ自体のメンバー数やオフ会開催の目的に左右されることが多く、小規模なもので3~4人程度、大規模なものでは100人以上に達する。大規模なものでは、一般に向けて告知がなされ、参加条件を問わないものもある。定期化した大規模なオフラインミーティングでは、コミュニティ本体を離れて専用メーリングリストや、さらにはミーティング用の専用サイトやドメインを持つ場合もある。
こうした定期化・自己目的化したものでは、コミュニティの親睦という初期の目的を離れ、ミーティング開催を目的とする新たな別のコミュニティが出来上がることがある。大規模でかつ古いミーティングでは、ミーティング運営コミュニティに直接他のコミュニティを経由せずに参加する新規参加者が現れ、成立母胎となったコミュニティとは構成員の異なるコミュニティが成立する場合もある。
[編集] 目的
オフ会の目的は多岐にわたるが、大きく以下の3種類に分類できる。
- コミュニティメンバー間で親交を深めるために行われるもの。
- 会食しながらメンバー共通の趣味・興味対象に関する話題で盛り上がる形態が多い。自動車・オートバイなどに関するコミュニティでは、話題とする対象(特定のメーカー・車種など)に乗って集合することが多い。忘年会、新年会といった名目の場合や、メンバーの個人的行事(結婚など)を記念して行う場合、掲示板や何らかの記念日(芸能人対象ならその誕生日など)にちなんだイベントの場合もあれば、日を決めて定期的に開催されている場合もある。ごく少人数が参加することを前提に突発的に企画される場合もある。
- 後述のオフ会においても、終了後は「打ち上げ」「二次会」などと称して飲食店に移動する場合が多い。
- コンサート・スポーツ観戦、ボランティア活動など、特定のイベントに参加するもの。
- 入場チケットが必要なイベントでは参加者全員がチケットを持っていることが前提となるため、チケット発売以前に企画されることが多い。また、当該イベント終了直後の「打ち上げ」や開催直前の「決起集会」などと呼ばれるものもしばしば開催される。
- コミュニティ参加者が主体になりイベントを企画・実行するもの。
[編集] 開催時の注意点等
- 日程 - 特に大人数の会食等の場合、会場の確保等に支障を来さないよう日程は余裕を持って決めることが必要である。
- 連絡先 - 前もって参加予定者同士で直接の連絡先(携帯電話のメールアドレス等、開催当日連絡の取りやすいもの)を交換しておくことが望ましい。また、ハンドルネームのままでは読み方が解らなかったり、あるいは公衆の面前で呼ぶことがはばかられる名前であることも考えられる。あらかじめ参加者同士の呼び名を確認しておくことが推奨される。
- 集合時
- オフ会主催者 - 集合場所・目印はわかりやすいものを選ぶ。参加者が互いを見つけにくくなる上通行人に迷惑を掛けることになりかねないため、あまりにも混雑する場所は集合場所に選ばないこと。
- その他の参加者 - 主催者が持っている(はずの)目印がわかりにくい場合は、主催者らしき人または参加者らしき集団に思い切って声を掛けてみるのも一つの方法である。
[編集] ツーショットオフ
パソコン通信やインターネットで知り合った男女が二人だけで会うことをこう呼ぶときがある。「ツーショット」はテレビ番組「ねるとん紅鯨団」内で石橋貴明がよく使用していた言葉。テレビカメラのフレーム内に二人だけしか映っていない = 二人きり になっている状況を指す。
[編集] 関連項目
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