オーベルト級
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーベルト級(Oberth class)は『スタートレック』シリーズに登場する架空の宇宙船。惑星連邦所属、宇宙艦隊のスターシップである。一部のHPにて「オーバース級」と表記されているがこれは誤りである。
オーベルト級は小型の船体が特徴で、主に科学調査艦として活躍した。機体特徴は円盤部がドーサルネック部を使わずに機関部と連結されている部分だろう。円盤部左右にワープナセルが接続して、そこからウイング状の連結が葉巻型機関部に接続している。
生産性や運用性が良かったのか、23世紀後半に就航した初号艦から24世紀になっても姉妹艦が安定して使用されている。最も初期の例として、2385年USSグリソムが惑星ジェネシス調査任務についたこと(『スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!』)があげられる。中近距離の科学調査艦として使用されたが、移動用船や緊急時では救助船としても運用されている。DS9には、連邦に運営を任されてからオーベルト級の艦が定期的にガンマ宇宙域調査の為に立ち寄っている(ドミニオン戦争前)。
フェイザーバンクやシールドを搭載してはいるが、最小限の武装の為戦闘には向いていない。本来、クリンゴンバード・オブ・プレイとの戦闘などは無理であるのだが、ウルフ359の戦いには姉妹艦のUSSボーンステルが参戦、大破している。
クラス名は、ドイツのロケット工学者ヘルマン・オーベルトに由来。
[編集] 性能
- フェーザーバンク 搭載
- 乗員数 80名
[編集] オーベルト級宇宙船の一覧
- U.S.S.ヴァリアント (USS Valiant、NCC-20000)
- ディファイアント級の同名艦とは別。
- S.S.ヴィコ (SS Vico、NAR-18834)
- ジャンバッティスタ・ヴィーコ、イタリアの哲学者に由来。宇宙艦隊所属ではない。
- U.S.S.オーベルト(USS Oberth、NX-609→NCC-609)
- ヘルマン・オーベルト、ドイツのロケット工学者に由来。オーベルト級の一番艦。
- U.S.S.グリソム(USS Grissom、NCC-638)
- バージル・”ガス”・グリソム、アポロ1号の事故で亡くなった宇宙飛行士に由来。惑星ジェネシスの調査任務中にクリンゴンバード・オブ・プレイの攻撃を受け喪失(『スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!』)。
- U.S.S.コクレーン(USS Cochrane、NCC-59318)
- ゼフラム・コクレーン、地球で初めてワープドライブを開発した架空の人物に由来。
- U.S.S.コペルニクス(USS Copernicus、NCC-623)
- ニコラウス・コペルニクス、天文学者に由来。
- U.S.S.ツィオルコフスキー(USS Tsiolkovsky、NCC-53911)
- コンスタンチン・E・ツィオルコフスキー、ロシアのロケット工学者に由来。
- U.S.S.ビコ (USS Biko、NCC-50331)
- U.S.S.ペガサス(USS Pegasus、NCC-53847)
- ペガサス、架空の動物に由来。
- U.S.S.ボーンステル(USS Bonestell、NCC-31600)
- チェスリー・ボーンステル、天体画家に由来。ウルフ359の戦いに参加、大破喪失。
- U.S.S.ヨセミテ (USS Yosemite、NCC-19002)
- アメリカのヨセミテ国立公園に由来。
- U.S.S.ラマン(USS Raman、NCC-29487)
- チャンドラセカール・ラマン、インドの物理学者に由来。