オーメン (映画)
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オーメン The Omen |
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監督 | リチャード・ドナー |
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製作総指揮 | メイス・ニューフェルド |
製作 | ハーヴェイ・バーンハード |
脚本 | デヴィッド・セルツァー |
出演者 | グレゴリー・ペック ハーヴェイ・スティーヴンス |
音楽 | ジェリー・ゴールドスミス |
撮影 | ギルバート・テイラー |
公開 | 1976年6月25日 ![]() 1976年10月16日 ![]() |
上映時間 | 111分 |
製作国 | イギリス・アメリカ |
言語 | 英語 |
制作費 | $2,800,000 |
次作 | オーメン2/ダミアン |
allcinema | |
IMDb | |
オーメン(原題THE OMEN)は、1976年に製作されたアメリカの映画作品。
目次 |
[編集] 概要
6月6日午前6時に誕生した悪魔の子ダミアンを巡る物語。頭に新約聖書のヨハネの黙示録で獣の数字とされる「666」のアザを持つ。
当初より3部作として予定されており、第1作のヒットによりシリーズ化された。第4作『オーメン4』は、日本では劇場公開されたが、元々はテレビドラマである。なお、『オーメン4』は小説として出版されており映画版とはストーリーが違うが、より前作の道理にかなった話となっている。2006年には第一作のリメイク版が公開された。
[編集] あらすじと解説
米国大使である主人公が、死産してしまった我が子の変わりに、同日/同時刻に誕生した孤児である男児を引き取る。それから数年、仕事や家庭も順風満帆で絵に描いたような幸福な生活を送るが、乳母の異常な自殺を境に息子の周囲で奇妙な出来事が続発。次第に神経質になり精神が不安定になっていく妻、息子へ過度な愛情を注ぐ新しい乳母、息子を『悪魔』だと言い張る神父、その証拠を持って訪ねてくるカメラマンなど様々な人物や彼らの突然の死に翻弄されながら、主人公は徐々に息子に対して疑惑を持ち始め、ついには死産したはずの実の子の墓を開き見ることで、その疑惑は彼の中で決定的なものとなる。そして『悪魔を殺すことができる』と言われる7本の短剣を手にいれるのだが・・・
この映画は単なる恐怖映画ではなく『周囲の声や度重なる偶然に、息子が悪魔であるという妄想に取り付かれる父親』という、まさに現代の親が抱えている心の闇を鋭く描く風刺映画でもある。監督であるリチャード・ドナーも、「無抵抗である自分の息子にナイフを向ける父親がどこにいるだろう」という発言をしており、単に悪魔映画だけで語られることを避けているようでもある。また、他の悪魔映画のように、圧倒的な力で人類を支配する悪魔というより、影からひっそりと忍び込み日常に紛れて存在するという恐怖感を出しており、「悪魔は政界に現れる」の台詞からうかがい知れるように人間と悪魔の境界線を薄くすることで、物語により一層の現実味を持たせている。
[編集] キャスト
- グレゴリー・ペック:ロバート・ソーン
- ハーヴェイ・スティーヴンス:ダミアン
- リー・レミック:キャサリン・ソーン
- デイヴィッド・ワーナー:ジェニングス
- ビリー・ホワイトロー:ベイロック夫人
- レオ・マッカーン:ブーゲンハーゲン
[編集] 日本語吹替
[編集] シリーズ作品
- 『オーメン』(THE OMEN、1976年)
- 『オーメン2/ダミアン』(DAMIEN: OMEN II、1978年)
- 『オーメン/最後の闘争』(THE FINAL CONFLICT、1981年)
- 『オーメン4』(OMEN IV: THE AWAKENING、1991年)
- 『オーメン』(THE OMEN、2006年)(R-15指定)
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