カナディアン・ベースボール・リーグ
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カナディアン・ベースボール・リーグ(Canadian Baseball League)は2003年に発足し、カナダで初めてのプロ野球リーグとなった、野球の独立リーグ。コミッショナーはメジャーリーグで活躍し、カナダ野球殿堂入りを果たしたファーガソン・ジェンキンスが務めた。
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[編集] 概説
- 隣国アメリカのメジャーリーグに所属するチームはあるものの、カナダには野球リーグはなかった。
多くのファンの「カナダにも野球リーグを」という声に後押しされる形で2003年に結成された。 東西の2地区に4球団ずつが所属している。
[編集] 加盟チームと2003年の成績
[編集] ウエスト・ディビジョン
- カルガリー・アウトローズ (Calgary Outlaws) (24勝13敗)
- サスカトゥーン・レジェンズ (Saskatoon Legends) (22勝15敗)
- ケローナ・ヒート (Kelowna Heat) (18勝19敗)
- ヴィクトリア・キャピタルズ (Victoria Capitals) (13勝22敗)
[編集] イースト・ディビジョン
- ロンドン・マナークス (London Monarchs (20勝13敗)
- ナイアガラ・スターズ (Niagara Stars) (15勝15敗)
- トロアリヴィエール・セインツ (Trois Rivieres Saints) (14勝17敗)
- モントリオール・ロイヤルズ (Montreal Royales) (10勝22敗)
[編集] 試合システム
- 1チームに必ず5人以上カナダ人がいることが条件。
5~9月の毎週木~日曜日に試合を開催し、オールスター戦を挟んだ前半戦・後半戦を戦い、年間チャンピオンを争う。
[編集] シーズン途中での打ち切り問題
- 2003年の5月21日に開幕したCBLだったが、オールスターの行われた7月23日で打ち切り、リーグは2ヶ月足らずで解散する事態となった。観客動員数に苦しんだのがその理由で、特にトロワリビエールやナイアガラのフランチャイズは1試合平均200人を切る惨憺たる状況なのに加えて、8つのチームうち最大の都市であるモントリオールで球場を確保できず、ロードチームとして戦うことを余儀なくされたのが観客数に苦しむ原因となった。
[編集] 活躍する日本人
- 2002年10月に行われたトライアルに合格し、CBLのチームでプレイをしている日本人も数多くいる。法政大学卒業後、アメリカ3Aリーグ、独立リーグ、メキシカン・リーグと渡り歩いて来たロンドン・マナークスの根鈴雄次(リーグ中断時で打率.397でリーグ3位)。同じくロンドン・マナークスで東洋大学出身の柴田一郎(リーグ中断時で10セーブポイント)など。