カバードワラント
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カバードワラント(Covered Warrant)とは、上場株式や株価指数等のオプションの一種。通常のオプションと異なり、1ワラント当たりの原資産数が多様であり、これによって小額での取引が可能である。1888年12月に法律改正が行われ、日本においては有価証券に属することになった。
販売価格にはオプションによるプレミアムが含まれているため、その分株価が上昇ないし下降しなかった場合は、損失になる。また、一般的に時間の経過とともに価値が減少していく(権利行使日にその価格をコールで下回る、ないしはプットで上回った場合は、価値が消失する)ため、投資期間が限定された商品といえる。
カバードワラントには、株価指数以外に上場株式が原資産のものがある。最近では為替や貴金属等が原資産のものもある。税金面では、通常のオプションの損益が先物取引として分離課税になるのに対し、カバードワラントは譲渡所得又は雑所得として総合課税になる。現在、日本ではゴールドマン・サックス証券がeワラントを発行している。以前はBNPパリバ証券もカバードワラントを発行していた。どちらもマーケットメイク方式である。
[編集] カバードワラントの種類
対象による分類
- 貨幣 - USドル・UKポンド・ユーロなど
- 株価指標 - 日経平均株価・東証株価指数・ダウ平均株価(工業30種)・NASDAQ100・韓国200種・S&P 500
- 株式 - 日本・アメリカ・複数銘柄バスケット
権利の種類
- 買う権利 - コール・オプション
- 売る権利 - プット・オプション
権利行使価格による分類
- 権利行使価格が高い - eワラント(株価より大きい動きをする)
- 権利行使価格が低い - ポケット株(行使価格が1円となっており、株価の動きにほとんど連動する)
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