カポック
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カポック(kapok)
- パンヤ科インドワタノキ属に属する落葉高木。およびその種子から採れる繊維素材。カポックノキとも言う。後述。
- ウコギ科フカノキ属に属する観葉植物。和名はヤドリフカノキ。シェフレラとも呼ばれる。学名はSchefflera arboricola
- 競艇用語で、救命胴衣のこと。
- 撮影時に使われる照明機材。発泡スチロール製。
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- 照明を目的物に直接当てずに、間接照明として表現する際にカポックに向けて光が当てられる。そうすることにより、照明を柔らかくする効果がある。白色と黒色の2種類があり、裏表で兼用しているものもある。
- 大きさは3×6(尺)をさすことが一般的だが、3×3(尺)の物も多用する。
- センチュリースタンドで固定される場合が多い。その際、グリップ部分で固定できるように、カポックホルダーやカポック刺し(カポ刺し)を側面に刺し込む。
- レフ板や黒フラッグの代わりに使うなど、撮影現場には欠かせない機材だが、割れやすいので移動のときは注意が必要である。
カポックは、アメリカや東南アジアなどで栽培されている落葉高木。パンヤ科インドワタノキ属。
[編集] カポック繊維
カポックの実から採れる繊維は撥水性に優れ、枕などの詰め物として使われている他、第二次世界大戦中は、救命胴衣にも利用されていた。今でも、競艇業界では救命胴衣のことをカポックと呼んでいる。
近年、この繊維が油を大量に吸収することが発見され、油吸収材として使用されるようになった他、農薬・化学肥料を使わず、また、樹木を切り倒す必要の無いなどのことから、地球に優しいエコロジー素材としても関心が高まっている。
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