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ガリカニスム (仏 Gallicanisme) とは、フランスのカトリック教会のローマ教皇からの独立、教皇権の制限を求める政治的、宗教的立場のことをいい、教皇の権威を尊重しながらもその至上権については異議を唱えた。
具体的にはフランス王権による聖職者叙任権の完全掌握という形で現れることとなる。ガリカニスムの立場を明確に示したものとしてはルイ14世時代の1682年に発表されたボシュエ神父による「4ヵ条の宣言」が有名。その後、1905年の政教分離法などによってライシテの原則が支配的になるにつれて衰退していった。