キューポラ (ISS)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キューポラ (Cupola) とは、欧州宇宙機関 (ESA) が建造した国際宇宙ステーション (ISS) の観測用モジュールである。キューポラが取り付けられることで、宇宙飛行士がロボット操作やドッキングした宇宙船を直接見ることが可能になり、壮観な地球観測所にもなる。
設計と製造はイタリアのアレーニア・アエロナウティカ社が行ない、直径は約2m、高さは約1.5mである。横窓が6枚と天窓があり、それぞれの窓には流星塵やスペースデブリによる損傷を防ぐためのシャッターが取り付けられている。キューポラには、熱制御システム、音声装置、映像装置、MIL-STD-1553バスインターフェイス、カナダアーム2を制御する2台の同じロボット作業台のうちの一つが装備される。キューポラの打ち上げは2010年4月頃で、初めは Node 1 に取り付けられるが、その後に Node 3 に移される予定である。
2004年9月6日にイタリアのトリノにあるアレーニア・スパーツィオの施設で、開発段階の完了を記念する ESA の式典が行なわれた。
[編集] 仕様
- 全高: 1.5 m
- 最大直径: 2.95 m
- 質量: 1,880 kg