キ108改 (航空機)
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キ108改(きいちまるはちかい)は太平洋戦争期における日本陸軍の計画による試作双発単座戦闘機である。キ102を設計母体とし、これを単座化し気密室を持つ重戦として設計された。排気タービンを装備した。
[編集] 概要
川崎航空機は、キ45二式複座戦闘機屠龍の単座型としてキ96を試作し、好成績を示したが機体採用の不統一のあおりで制式採用には至らなかった。後継機のキ102も増加試作こそ発注されたが、制式採用とならず気密室装備の単座重戦が計画されたのが本機体であった。しかし高高度におけるエンジン性能が目標に達せず試作2機のみで終戦をむかえた。
[編集] 諸元
- 機種用途:高高度戦闘機
- 設計:川崎
- 形式:中翼
- 乗員: 1
- 全長: 13.05 m
- 全幅: 17.35 m
- 全高: 3.70 m
- 主翼面積: 40.0m2
- 全備重量: 7600 kg
- 動力: ハ-112-Ⅱル 空冷複星18気筒エンジン
- 出力: 1500HP×2
- プロペラ: 3翅 HS定速
- 最大速度: 600 km/h(10000m)
- 実用上昇限度: 13500 m
- 航続距離:2200 km
- 武装: 機関銃 20.00mm機銃×2 ・37.00mm機砲×1
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