ギリシャ語通訳
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『ギリシャ語通訳』(The Adventure of the Greek Interpreter, 1894年)は、アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズ作品の1つ。「ストランド・マガジン」1893年9月号初出。
ワトスンがシャーロック・ホームズの兄であるマイクロフト・ホームズに初めて出会う作品でもある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
ホームズはワトスンを連れて兄マイクロフトのいるディオゲネス・クラブへ向かう。そこでギリシャ語通訳であるメラス氏から不思議な事件の話を聞く。
メラス氏は通訳として、得体のしれない男に目隠しをされたままある家に連れて行かれ、脅迫の手助けをさせられる。解放されたときに口止めをされ、他人に漏らすと痛い目に遭うぞと脅されたのだ。
その話から、ホームズとワトスンは、ギリシャから来た娘とその兄が誘拐され、何かの書類にサインするよう脅されているのだと考える。手がかりをつかもうと、マイクロフトが新聞に広告を出したところ、娘の現在の居場所を知っているという情報が入った。
ホームズとワトスンは情報を得て、メラス氏を連れて現場に向かおうとすると、すでにメラス氏は何者かによって連れ去られたあとであった。