グネツム綱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
グネツム綱は、裸子植物門に属する植物群の一つである。非常に多様なものを含むが、裸子植物としては進化した体制を持つ。
グネツム綱にはグネツム目のみを含む。グネツム目は3つの科で構成される。
- グネツム科:東南アジア産のつる植物または低木。広葉樹のような葉を持つ。
- マオウ科:中央アジアの乾燥地帯などに生育する低木。トクサのような外見をしている。
- ウェルウィッチア科:ナミブ砂漠にただ1種、サバクオモト(キソウテンガイ)がある。巨大な2枚の葉を対生する。
かつては被子植物に近縁とも考えられたが、現在では被子植物とは異なり、他の裸子植物(球果植物綱、イチョウ綱、ソテツ綱)と共通の系統に入ると考えられている。最近では、球果植物の系統に入りマツ科に近縁と考える説も唱えられている(Seed plant phylogeny: Gnetophytes are derived conifers and a sister group to Pinaceae)。