コショウ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?コショウ属 | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() コショウの植物と果実 |
||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||
|
コショウ属(Piper)は、コショウ目コショウ科に含まれる植物の群である。もっとも有名なのはコショウであるが、その他にも多くの種があり、日本にも3種が生育する。
コショウ属の植物は、やや木本的になるつる植物、一部は直立性の草本である。葉は互生、主脈の他に数行の葉脈が平行するようにはっきり見える。葉と対になって出る花茎の先端に穂状の花序が出る。花は小さく、穂の表面に張り付いている。果実は液果で、膨らむと穂はブドウの房のように見える。
世界の熱帯に700種以上が知られる。もっともよく知られ、利用されているのはコショウであるが、他にもいくつか利用されているものがある。代表的なものをいくつか挙げる。
- インドナガコショウ(ナガコショウ・ヒハツ) P. longum
- カバ(カバ (薬物)の材料) P. methysticum
- キンマ P. betle
- コショウ P. nigrum
- ジャワナガコショウ P. retrofractum
日本には以下の2種が自生する。前者は南日本に普通であるが、後者は小笠原諸島のみに産する。ヒハツモドキは東南アジア原産であるが沖縄では香辛料として栽培され、一部では自生状態になって生育している。
- フウトウカズラ P. kadzura
- タイヨウフウトウカズラ P. postersianum
- ヒハツモドキ P. retrofractum