コルト・ベスト・ポケット
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コルト・ベスト・ポケットは、アメリカの銃器メーカーであるコルト(Colt Patent Firearms)社がFN社のポケットモデル1906をベースにアメリカで発売した銃。
1908年に発売され、コルト社最小のピストルとして人気を博した。.25口径で6発+1発、ストレートブローバックでストライカー方式を採用している。使用弾は.25ACP。俗にいう.25オートは1968年以降に販売されたジュニア・コルトを呼ぶのが本来だが、本銃を.25オートと呼ぶこともある。グリップセフティ、マガジンセフティを備え、マニュアルセフティは直接スライドに食い込むタイプだった。ベストはVestであり、チョッキのことを指す。スーツのポケットよりも小さいベストのポケットにも入るという意味である。小口径の護身用銃として女性にも人気が高くグリップなどで様々なカスタムパーツが用意された。1946年までに40万丁が生産されたという(ベースとなったFN社のポケット・モデルM1906は400万丁とも言われる)。