FN ポケット・モデル M1906
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FN ポケット・モデル M1906は、ベルギーの銃器メーカーであるFN社(Fabrique Nationale)が開発した自動拳銃である。
1906年に発売され、護身用として人気を博した自動拳銃である。全長5インチほどしかないまさにポケットに入るサイズの銃であり、携帯性が高かった。内部機構は後のM1910にも通じるものが使われており、基本設計の確かさが見受けられる。.25口径、ストレートブローバックのストライカー方式であり、アメリカではコルト社によりコルト・ベスト・ポケットとして発売され好評を博した。後にマイナーチェンジが行なわれ、グリップセフティが廃止、スライドが小型・軽量化され埋め込み式のサイトが露出、など細かな変更が加えられ、さらに小型化した。マイナーチェンジ後はFN Baby、またはブローニング・ベビーと呼ばれている。一説には400万丁の生産が行なわれたとされるロングセラー商品であり、戦前の警視庁に存在した対テロ特殊部隊である警官突撃隊も使用していた。 大日本帝国陸軍にも多くの愛用将校が居たという。