コロネン
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コロネン | |
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IUPAC名 | コロネン(許容慣用名) |
分子式 | C24H12 |
分子量 | 300.36 g/mol |
CAS登録番号 | [191-07-1] |
形状 | 固体 |
融点 | 438 °C |
沸点 | 525 °C |
コロネン (coronene) は多環芳香族炭化水素の一種で、ベンゼン環が環状に 6個つながった構造を持つ平面分子である。化学式は C24H12。
黄または金色の粉末または針状晶で、融点は 428 ℃、沸点は 525 ℃である。水には溶けないが非極性溶媒には可溶で、溶液は青色の蛍光を放つ。非常に安定であり、また蒸気圧が低いことから、高真空下での利用が試みられている。分子の大きさは約1ナノメートルで、走査型トンネル顕微鏡で観測することができる。
他の多環芳香族炭化水素と共にコールタールやこげの中に含まれる。また、カルパチア石 (Karpatite) と呼ばれる鉱物として産出する。
DNAに損傷を与えるとされている。
土星の衛星のひとつ、タイタンの表面に、コロネンの存在が観測された。
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