サンダンス映画祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サンダンス映画祭(Sundance Film Festival)はアメリカの映画祭。毎年ユタ州のパークシティで開催される。インディペンデント映画を対象とする。
1978年、映画製作者たちをユタ州に惹きつけるのが狙いで、「ユタ・US映画祭」として始まった。当初のメイン・イベントは古い映画の回顧展で、映画製作者らによるディスカッションなどが行われた。しかし、当時すでにハリウッドの外で制作された映画群によるプログラムも含まれていた。
この映画祭を始めたのは、俳優で映画監督でもあるロバート・レッドフォード。ユタ州で開催されたのは彼がユタ州の住民であったためである。
サンダンス映画祭はケヴィン・スミス、ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ、ジム・ジャームッシュなどの映画監督の知名度を上げた。
また『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『セックスと嘘とビデオテープ』『ソウ』などのインディペンデント映画を有名にしている。
[編集] 歴代受賞作品
開催年 | グランプリ(審査員大賞) | 観客賞 |
---|---|---|
1985年 | ブラッド・シンプル(コーエン兄弟監督) | |
1986年 | スムース・トーク(ジョイス・チョプラ監督) | |
1987年 | ディックの奇妙な日々(ゲイリー・ウォルコウ監督) & 月の出をまって(ジル・ゴッドミロー監督) | |
1988年 | ヒート・アンド・サンライト(ロブ・ニルソン監督) | |
1989年 | True Love(Nancy Savoca監督) | セックスと嘘とビデオテープ(スティーブン・ソダーバーグ監督) |
1990年 | Chameleon Street(Wendell B. Harris Jr.監督) | ロングタイム・コンパニオン(ノーマン・ルネ監督) |
1991年 | ポイズン(トッド・ヘインズ監督) | ワン・カップ・オブ・コーヒー(ロビン・B・アームストロング監督) |
1992年 | イン・ザ・スープ 夢の降る街(アレクサンダー・ロックウェル監督) | ウォーターダンス(ニール・ヒメネズ、マイケル・スタインバーグ監督) |
1993年 | パブリック・アクセス(ブライアン・シンガー監督) | エル・マリアッチ(ロバート・ロドリゲス監督) |
1994年 | What Happened Was...(トム・ヌーナン監督) | Spanking the Monkey (デヴィッド・O・ラッセル監督) |
1995年 | マクマレン兄弟(エドワード・バーンズ監督) | ピクチャーブライド(カヨ・マタノ・ハッタ監督) |
1996年 | ウェルカム・ドールハウス(トッド・ソロンズ監督) | この森で、天使はバスを降りた(リー・デヴィッド・ズロトフ監督) |
1997年 | SUNDAY それぞれの黄昏(ジョナサン・ノシター監督) | ハリケーン・クラブ(モーガン・J・フリーマン監督) |
1998年 | スラム(マーク・レヴィン監督) | スモーク・シグナルズ(クリス・エアー監督) |
1999年 | 季節の中で(トニー・ブイ監督) | 季節の中で(トニー・ブイ監督) |
2000年 | ガールファイト(カリン・クサマ監督) | Two Family House(レイモンド・デ・フェリッタ監督) |
2001年 | The Believer(ヘンリー・ビーン監督) | ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ (ジョン・キャメロン・ミッチェル監督) |
2002年 | Personal Velocity: Three Portraits(レベッカ・ミラー監督) | Real Women Have Curves(Patricia Cardoso監督) |
2003年 | アメリカン・スプレンダー (シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ監督) | The Station Agent(トム・マッカーシー監督) |
2004年 | Primer (Shane Carruth監督) | そして、ひと粒のひかり (ジョシュア・マーストン監督) |
2005年 | Forty Shades of Blue(Ira Sachs監督) |
※観客賞は1989年より設立。グランプリ・観客賞共にドキュメンタリー映画部門もある。